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(回答先: 防衛事務次官人事でまた「未熟さ」露呈 「静観」首相に疑問の声(毎日新聞) 投稿者 JAXVN 日時 2007 年 8 月 16 日 07:54:37)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007081602041398.html
2007年8月16日
今度は防衛省首脳人事をめぐる騒動だ。防衛相と事務次官の対立に官房長官も加わってのドタバタ劇。首相の統率力は大丈夫なのか。二十七日予定の自民党役員・内閣改造人事が思いやられる。
ことの発端は、小池百合子防衛相が守屋武昌事務次官を退任させ、後任に警察庁出身の西川徹矢官房長の起用を“内定”したことにある。小池氏が塩崎恭久官房長官や守屋次官らと事前に調整しないまま、人事を進めようとしたことに、両氏らが待ったをかけた。
守屋次官は二〇〇三年八月に就任。自衛隊のイラク派遣や防衛庁の省昇格などに取り組み、「大物次官」とも呼ばれた。五年目を迎えるのは異例で、省内人事を牛耳り続ける手法に不満の声も漏れていた。
小池氏にすれば、人心を一新することで組織の活性化を図ることができる。またイージス艦の情報漏えい事件への対策を考えて、防衛省生え抜きでない西川氏に白羽の矢を立てたとされる。
ただ、各省庁の局長以上の人事は、官房長官が主宰する閣議人事検討会議を経て、最終的には閣議で決まる。小池氏は安倍晋三首相には報告しているとしているが、塩崎氏らとの調整を怠ったことに自民党の防衛関係議員から「未熟の極み」との声が上がるのも仕方ない。
看過できないのが、続投に意欲を持っていたとされる守屋次官の対応だ。小池氏の方針に反発し、自分と同じ生え抜き組から後任を出そうと巻き返しに動いているという。官僚としてあってはならない態度だ。
防衛省は武装実力組織である自衛隊を持っている点で、他の省庁と決定的に違う。国の安全を担う実力組織には、十分な注意が払われなければならない。トップとナンバー2の対立で、シビリアンコントロール(文民統制)を軽んじるようなムードが生まれては困るのだ。
塩崎氏にしても、小池氏の不手際に不快感を示すだけで、事態収拾に乗り出す気配はない。人事は内閣改造後まで凍結される見通しだが、本来、この状況を最も深刻に受けとめないといけないのは安倍首相だ。
大臣と次官の意見対立は珍しくないが、首相の統率力が万全であれば、こんな醜態をさらすこともなかった。このままでは閣僚や役人から軽く見られていると、国民の目にも映るだろう。首相にその自覚はあるだろうか。
首相は「人事は決まっていない」と繰り返し、十九日からインドなどへの外遊に出発する。再び後手後手の対応で、求心力の陰りに拍車を掛けることになりはしないか。
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