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日本共産党は国政選挙の度に殆ど全ての選挙区に候補者を擁立し、多くの場合供託金を没収される程度の得票しか得ることが出来ていない。共産党の論理としては選挙区の殆どに泡沫候補を擁立することによって比例区の投票を掘り起こそうとしているのだと言う。だがしかし、レッドモール党のまっぺんさん
が分析している選挙区と比例区における共産党の得票数との間には相関関係は全く見られず、寧ろ無駄な労力を使って党財政と党員とを疲弊させ、尚かつ心ある大衆が共産党に見切りを付けて民主党に支持を集中させる傾向を強化しているという。この問題は一人日本共産党にのみあるのではなく、社民党・新社会党、そして多くの革命的左翼の間にも大なり小なり同じ傾向があるように思われる。
共産党は民主党に対して自民党と同様のブルジョア政党であることを徹底的に批判している。この事自体に関して言えば私自身全く同感であるし、労働者階級の利害を体現する本物の労働者党、本物の共産主義的階級政党の登場を心待ちしているのである。だが共産党に特に顕著に表れている左翼空論主義は(革共同、通称中核派はレーニンの著書「共産主義における『左翼』小児病」で表現されている「左翼」的独りよがりについて、障害者差別を避けるためにこのように呼んでいる) かつて共産党・民青は革命的左翼に対して批判を行う際に必ずと言って良いほどレーニンのこの本を引き合いに出して、最も遅れた大衆との結合がない状態で少数の活動家による「裸踊り」のような運動であると評していた。
今日の共産党の選挙戦術では、共産党員と熱心な支持者以外は、自らの投票が死に票になり自公連立政権に対する具体的現実的打撃を与えることが出来ないことに嫌気をさして民主党に投票を集中させる傾向がある。これは共産党による独りよがり以外の何物でもないのではないか。成る程民主党が信用に値しない政党であり、内部には改憲を思考する勢力が一定の勢力を持っている事は事実である。だが自公連立政権にこのまま衆院における圧倒多数を維持させておいて良いのであろうか。断じて否である。
レーニンは本書の中でイギリスの共産主義者たちに対して、ロイド・ジョージとチャーチルの連合を敗北させるために労働党を支援することを提起した。勿論労働党は共産主義の革命党ではなく、ブルジョア政党であった。だがブルジョアジーの中の強行派・強権派に対して穏健派に対する自然発生的な期待感は労働党が政権を担当し、労働者階級のためには何の役にも立たないばかりか労働組合の支持を基盤にしていながら資本家の利益を追求する姿を目の前で見せ、体験させることなくして労働党の影響下にある圧倒的多数の労働者人民が共産党支持に移行することはないことを明確に指摘した。今日の労働党はブッシュと一体となってイラクやアフガニスタンに対する侵略戦争を行っている。イギリスの心ある労働者は労働党を支持していない。イラク侵略戦争の過程で組合権力を左派の活動家が掌握するようになりつつある。
日本においても共産党をはじめとする左翼勢力は、一度民主党に政権を担わせることが必要ではないだろうか。そしてその時民主党も所詮はブルジョア政党であり、労働者階級の将来を託すことが出来ないことを身をもって知ることになるのだ。民主党に政権を取らせるために選挙協力を大胆に行うべきである。勿論無原則な野合はすべきではない。比例区における選挙活動では堂々と自公連立政権も民主党も批判すればよいのだ。大衆は実際に経験することなくして左翼勢力を支持することはない。労働者階級大衆を真に獲得するためには大衆が自らの経験によって今現在の日本がブルジョア独裁国家であることを知ることが必要なのだ。
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