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http://alcyone.seesaa.net/article/51246089.html
☆CIAに飼われていた岸信介・自民党 (カマヤンの虚業日記)
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070813#1186978702
『日本の裏金 (上) 首相官邸・外務省編』から、以下メモする。
戦後、ある時期まで、日本の自民党政権を支えていたのは、CIA資金をはじめとする、アメリカからの財政援助だった。〔略〕
九四年十月九日付けニューヨーク・タイムズが次のように報じている。
〔略〕
● 国立国文書館に収められた国務省文書によると、五八年七月二十九日、当時のマッカーサー二世・駐日大使は国務省に対し、岸内閣の佐藤栄作蔵相が米大使館に国政選挙に向けた資金援助を要請してきたことを伝えるメモを送った。〔略〕
● 五五年から五八年までCIAの極東活動の責任者だったアルフレッド・ウルマー二世は「われわれは情報を自民党に依存していた」と語り、CIAが自民党を支援するとともに、同党内の情報提供者を雇うために資金を利用したと明かした。
● CIAによる秘密資金援助は七〇年代初めに終わった模様で、それは日米貿易摩擦拡大に伴う両国の緊張関係と符合する。日本の経済力も強化され、CIAはその後、それまでの長期的な関係を活用して、より伝統的なスパイ活動を日本で確立するようになった。
〔略〕(42―43p)
〔略〕春名幹男の『秘密のファイル―CIAの対日工作』(共同通信社、二〇〇〇年)には、こうしたCIAによる自民党への資金工作の様子が克明に記されている。
それによると、CIAの資金提供のルートの一つとは、正確には「自民党」というより、「岸信介個人」へ直接だったといい、動いた金は百万ドル単位だった。
〔略〕五八年の総選挙では「CIAは砂糖の要請を受け、岸に対して資金援助を行っていたのは、ほぼ疑いがない」〔略〕
戦後、アメリカ(=CIA)による日本の政権中枢に対する工作のターゲットは、一貫して岸信介(安倍晋三の祖父、一八九六〜一九八七)だった。
GHQからしてみると、旧自由党系の吉田茂(一八七八〜一九六七)が必ずしも占領政策に従順ではなく、いろいろと駆け引きも行なったため、マッカーサーはもとより、GHQ内で情報工作を担当するG2からも、「吉田はナマイキだ」と相当、嫌われていたからである。そのため、吉田に対する牽制の意味もあって、「アメリカの言うことをよく聞く岸」にテコ入れしていった。
〔略〕フジテレビの取材に応じたアリゾナ大学教授のマイケル・シェーラー(米国務省公文書解禁審査会委員を務め、秘密文書の公開基準を作成する作業を通じて、そうした文書を閲覧している)は、番組〔〇四年八月十四日『妖怪 岸信介』〕で次のように述べている。
「岸は一九五三年から五五年にかけて頻繁に訪米し、米国政府関係者に日本政府の内部資料について、レポートを渡していたようだ。その見返りとして一九五五年ごろから、米国政府は岸に資金提供するようになった。〔略〕」
「岸の問題はアメリカの思惑通りに動きすぎたところにあった。〔略〕日本が本当の意味で独立できていないのは、ある意味で岸の責任だと思います」(45―47p)
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《関連データー その1》
米国の最有力紙「ニューヨーク・タイムズ」のCIA担当記者であるティム・ウィーナー(Tim Weiner)氏のピュリッツアー賞受賞作「灰の遺産―CIAの歴史(Legacy of Ashes;History of the CIA)には、安倍首相の祖父である岸信介氏は米国CIAの支援によって日本の首相に就任した、と明記されている。
☆巣鴨釈放:「いまや、われわれは民主主義者だ」、「復活」のお披露目はCIA高官との歌舞伎座そろい踏み、エージェントの情報で国会での「反乱」を阻止 CIAに「恒久支援」を求める CIAに金で買われた岸信介首相 賀屋興宣氏も手先に ニューヨーク・タイムズ紙のティム・ワイナー記者 ピュリッツアー賞受賞の近著、『灰の遺産 CIAの歴史』で暴露 (机の上の空 大沼安史の個人新聞)
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/08/post_4ac3.html
http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/297.html
CIAと自民党の最も重要なやりとりは、情報提供に対する金(マネー)の支払いだった。マネーは自民党の支持の取り付けと、その内部の情報提供者のリクルートすることに使われた。アメリカ人たちは、若い将来性のある自民党政治家に金を支払っていた。彼らはのちに、国会議員や大臣、長老政治家になっていった。
(略)
1957年11月、岸は「自由民主党」の名の下、保守勢力を糾合した。自民党の指導者として岸は、国会に議席を持つ人間をリクルートし、彼の配下に入れる工作を、CIAに許可した。
(略)
アイゼンハワー大統領は自民党の有力者へのCIAの金の支払いを承認した。CIAの役割を知らない政治家は、アメリカの大企業からの金だと思い込まされた。CIAの金はすくなくとも15年間、4代の大統領にわたって続いた。
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《関連データー その2》
☆左派弱体化狙い、秘密資金提供〜CIAが50年前、日本の保革両勢力に (米国時間2006年7月19日。共同通信→「U.S. FrontLine」)
http://www.usfl.com/Daily/News/06/07/0719_017.asp
http://megalodon.jp/?url=http://www.usfl.com/Daily/News/06/07/0719_017.asp&date=20070813134113
中央情報局(CIA)が1950年代から60年代にかけて、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るため、当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者と、旧社会党右派を指すとみられる「左派穏健勢力」に秘密資金を提供、旧民社党結党を促していたことが18日、分かった。
同日刊行の国務省編さんの外交史料集に明記された。同省の担当者は「日本政界への秘密工作を米政府として公式に認めたのは初めて」と共同通信に言明した。
米ソ冷戦が本格化した当時、日本を反共の「とりで」にしようと、自民党への支援に加え、左派勢力を分断する露骨な内政干渉まで行った米秘密工作の実態が発覚。日本の戦後政治史や日米関係史の再検証にもつながる重要史実といえそうだ。
同省刊行の史料集「米国の外交」第29巻第2部によると、米政府は58〜68年「日本の政治動向への影響を狙った4つの秘密計画」を承認。アイゼンハワー政権は58年の総選挙前に「数人の親米保守の有力政治家」への資金提供を行うことをCIAに認めた。
資金提供を受けた政治家には「米ビジネス界からの支援」との説明がなされたという。依然機密扱いの公文書を基に書かれた史料集は額や個人名を明かしていないが「適度の資金援助」が60年代も続いたとしている。
またCIAは59年以降「左派穏健勢力」を社会党から分断し、「より親米で責任ある野党」の出現を目指した「別の秘密計画」を展開。民主社会党(後の民社党)が誕生する60年には、計7万5000ドルの資金援助を行い、秘密工作が打ち切られる64年まで同額程度の支援が続けられた。
(略)
安保改定や沖縄返還の際に「核持ち込み」の「密約」が交わされた経緯を考えると、米国の秘密資金工作が、「献金先」の親米保守政権が下した対米重要政策に影響を与えた疑念はぬぐえず、戦後の日米関係史にも見直しを迫る重要史実が今回確認されたといえる。
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