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小田実という存在(佐高 信) = 週刊金曜日
http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/449.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 8 月 11 日 21:11:42: mY9T/8MdR98ug
 

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/fusoku_pt?v=vol666

 そのとき私は20歳だった。そして、『展望』を片手にまくしたてる講師は32歳。いまから42年前の1965年春のことである。学習院大学の何番教室だったか、小田実という名のその講師は恐ろしく勢いがよかった。やはり学習院で教えていた久野収が引っ張ったのだというが、小田は『文藝春秋』の 1964年10月号に書いた創価学会批判(「絶対帰依の美しさのなかで」)で、信者たちから、ミカン箱三つにもなるような抗議の手紙をもらったと話していた。いわゆる折伏運動の激しかった当時、それはよほどの勇気の要ることだったのである。

 私はそれをテリー伊藤との共編著『お笑い創価学会――信じる者は救われない』(光文社知恵の森文庫)に収録し、テリーとの対談で、

「小田さんの作品の中に、昔からいかに自民党が創価学会を大事にしていたかが分かる話が出てくる。池田勇人、佐藤栄作、中曽根康弘というように総理大臣になった人物が、学会を持ち上げているんだ。そのころから、学会の組織票に自民党は注目していた。佐藤栄作は、学会が人類の危機を救うとまで言っているし、中曽根康弘は青年部の会合に出席して涙が流れたという」

 と言ったら、テリーは、

「そんな話を聞くと、こっちのほうが悲しくて涙が出てくる。票になればなんでもいいというのは、いまも昔も同じなんですね」

 と応じた。

 小田は「不安定と絶対者がないことが結びつくとき、そこにもう一つ、繁栄からとり残されて行くという状況が結びつくとき、人は新しい絶対者を待望するのだろう」と指摘しているが、票として求められた創価学会(公明党)は、自民党が自らの票の増殖器とならなくなったとわかった時、今度は自民党を捨てるのだろうか。

 多分、私は小田の講義を盗聴学生として聴くより先に、1965年4月24日の「ベトナムに平和を! 市民・文化団体連合」の初めてのデモに参加している。のちに「ベトナムに平和を! 市民連合」(略称、ベ平連)と改称されるこの運動は共産党から目の敵にされ、小田は連日のように『赤旗』等で批判された。「九条の会」の呼びかけ人の1人として『赤旗』等で小田が称揚されるずっと前の話である。

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