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http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081027.html
派閥横断の“倒閣集団”を結成した後藤田正純衆院議員(38)は9日、夕刊フジのインタビューに応じ、政権に居座る安倍晋三首相について「独裁的で北朝鮮と同じだ」と、首相の宿敵・金正日(キム・ジョンイル)総書記とダブらせて猛烈に批判。「退陣は当然。政治状況が許せば政策が近い議員が集まって新派閥、新党結成だ」と怪気炎を上げた。
“倒閣集団”の初会合が行われたのは8日のこと。後藤田氏(津島派、当選3回)をはじめ、小坂憲次前文部科学相(津島派、当選6回)や園田博之元官房副長官(谷垣派、7回)ら6氏が集まった。
メンバーは安倍政権下で冷遇されている3派閥に所属し、首相退陣論を展開する議員がほとんどのため、永田町では「事実上の倒閣議員連盟」(自民党中堅)と見られている。その中心的存在である後藤田氏も、激しく首相退陣論を展開している1人だ。
「個人の不祥事、政治とカネ、失言など政治責任を取る場はいろいろあるが、最大の場は選挙だ。選挙で負けた本人は、自動的に職を失うことで責任をとるが、その時の指導者が責任を取って辞めないなら、政治責任はいつ取るのか。首相は『小沢さんを選ぶか私を選ぶかの選挙だ』と言って負けた。辞めるのは、足し算のように簡単な計算だ」と退陣論の根拠を説明。そのうえで、「堂々と民主的に総裁選をやるべきだ」と訴えた。
首相が「私の基本的な政策は支持されている」「反省すべきところは反省する」と発言していることについても、「どちらもまったく見えてこない」として、こう一刀両断する。
「首相が責任を取らないのであれば、日本全体に『責任を取らなくていい、反省しなくていい』という空気が広まる。例えば、年金問題の責任を問われるべき歴代社保庁長官は、いまでも平然と天下り先に勤めて高い金をもらっている。普通の神経ではありえない。倫理観とか道徳観があれば辞めている。首相が辞めないなら、日本に規範とか規律という意識がなくなっちゃう。子供の教育にもよくない。教育再生なんてよく言ったものだ」
さらに批判はヒートアップし、「首相は『戦後レジームからの脱却』を唱えているが、自分自身が政治家が政治責任を取らなかった『戦後レジーム』になっている。国民に『NO』といわれたのに出処進退を決めないのは独裁だ。あれだけ『北朝鮮はけしからん』と言ってきて、あなた(首相)が北朝鮮になっているじゃないか」とまで述べた。
その鋭い舌鋒(ぜっぽう)からは、“カミソリ”とまで呼ばれた大叔父の故・後藤田正晴元官房長官の姿を彷彿とさせるが、「かつて大叔父には『光が当たらないところに光を当てるのが政治だ』とこんこんと言われた。国民が第1で次が党、次に派閥だ。しかし、今は安倍首相が第1になっている。実は大叔父は存命中『安倍さんでは危ない』と予言していた。生きていれば、『辞めろ』と一蹴するだろう」と振り返る。
果たして今後、“倒閣集団”に勝算はあるのか。後藤田氏は以下のように分析する。
「自民党内で安倍首相を批判したくてもしない“隠れキリシタン”は50人はくだらないだろう。主流派である町村派の若手の中からも、9日だけで4、5人から『言いたいことが言えない今の雰囲気はおかしい』と泣き付かれた」
また民主党にも“同志”がいるとみる。
「前原誠司前代表や枝野幸男衆院議員のように、『小沢一郎代表とはやれない』という勢力20−30人はいる。そうした人から相当数『一緒にやろう』と言われた。政治状況が許せば、政界再編もありうる」
しかし現状は、あくまでも政策でつながる勢力を作ることが最大の命題だという。
「首相の退陣は当然だが、もっといえば眼中にない。首相が続投すれば、自民党は玉砕。次の衆院選は大敗だ。私たちはより中長期的に見ている。形だけの政界再編でなく、本当に勇気を持って信念ある人なら、10人もいればやっていける。同じ志のある人が自然と集まってくるだろうが、ブレない政策集団を作りたい」
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安倍晋三首相に退陣要求を突き付ける後藤田正純氏=9日午後、衆院議員会館
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