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昨日も自民党の中で安倍首相の進退問題についていろいろな動きがあったと報道されている。だが、もう時期を逸している。動きとしても迫力がない。もういいではないか。好き勝手にやらしておこう。日々自民党は墓穴を掘っているのだ。虚ろな表情の安倍首相の空疎な話を聞かなければならないことはやりきれないが、もうひとりの歴史的敗北を喫した公明党の太田代表はいったいどこで何をしているのだろうか。マスコミも少しくらいは報道してもいいと思うのだが……。
私は7月6日、今回の選挙の目標値を公明党の獲得議席を10前後とすることだとした。ほとんどの選挙予測が公明党の獲得議席は前回と同じ12議席とする中で、こういう目標を立てることはかなり勇気のいることだった。しかし、永田町徒然草No.466で紹介した宮川隆義氏は、自民党38議席・公明党10議席としていた。比例区の最後の議席が公明党と決まったのは、投票日の翌日の午前6時ころだった。私は最後の1議席の帰趨を見届けるために完全に徹夜してしまった(笑)。もしそうでなかったら選挙区2比例区6で、公明党としては歴史的かつ壊滅的な敗北だからである。
私は単なる願望として公明党の予想獲得議席を10前後としたのではない。投票率を上げることによりそれは十分に可能だと考え、“水攻め作戦”を提唱したのである。投票率はわずか2・07%上がっただけだったが、それでもこのような結果となったのである。もし5%も上がっていればもっとおもしろかったであろう。10%上がれば、文字通り壊滅的な結果を出すことができたであろう。次の衆議院選挙ではそれは十分に可能なのである。政権交代ができそうだという雰囲気が出てきたとき、国民は爆発的なエネルギーを発揮するからである。
それにしても公明党は5選挙区で候補者を立候補させたにもかかわらず、東京都と大阪府でしか当選しなかった。公明党は絶対に当選できるところでしか候補者を立候補させないのである。ここに他の政党と同列に論ずることはできないところがある。例えば、千葉県も今回から3人区になったのだが、ここでは候補者を擁立しなかったのである。東京選挙区は5人区であり、大阪選挙区は創価学会・公明党にとって特別の“選挙聖地”なのである。3年後の参議院選挙でどうするのか、いまから興味津々である。自民党が今回の選挙をどう総括するかもみものだが、公明党がどう総括するかも注目しよう。
公明党が選挙区で2勝3敗だったことがもっている意味は計り知れないものがある。創価学会・公明党の“不敗神話”が崩れたことである。公明党は勝てるところでしか候補者を立てないのである。その代わり候補者を擁立したところでは、なんとしても勝たなければならないのである。これは至上命題なのである。創価学会の会員は、ヘトヘトになるまで動員された。今回の結果は、“不敗神話という呪縛”から創価学会会員を解放することになるであろう。宗教的な呪縛を巧みに利用する、もともと無理のある創価学会・公明党の選挙作戦には重大な障碍が出てくるのである。これは自公選挙協力にも大きな影響が出てくるであろう。今回の参議院選挙は、自公“合体”政権のもっとも肝心なところにも打撃を与えたのである。
それでは、また明日。
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