★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK40 > 293.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□改革批判派の保守層を、支持層から追っ払った「小泉自民党」 [Dogma and prejudice]
http://blog.goo.ne.jp/sinji_ss/e/4b35c3a8634867cb531f983f2517869a
改革批判派の保守層を、支持層から追っ払った「小泉自民党」
[ 構造改革 ] / 2007-08-09
小泉自民党が、構造改革に反対する自民党議員を、抵抗勢力として追っ払った時点で、構造改革に反対する自民党支持者も同様に「抵抗勢力」という汚名を着せられて、自民党支持層から追っ払われたわけです。
小泉純一郎は、口にこそ出さなかったけど、これからの自民党は、改革を支持する国民のみを相手にするということを、あの「郵政選挙」で、国民に態度で示したわけです。
もともと、「反小泉」でしかなかった反対派議員を、「反自民」に仕立て上げて放逐した小泉純一郎は、同時に「自民党支持者」のうちの「小泉批判者」をも「反自民」として支持層から切り捨てたのです。
それでなくとも、やせ細っていた自民党支持層の一部を、あの男は、さらに切り捨てたわけで、表面上の大勝に沸いていたマンセー族の思いとは裏腹に、あのころから、自民党の崩壊が始まったわけです。得意の絶頂の時が、衰退のはじまりというのはよくあることです。
改革支持派は、小泉内閣を危機に陥れた反対派議員に対し、深い憤りを感じていて、「郵政反対派議員の復党」には大いに幻滅しているようでした。「郵政反対派議員の復党」に賛意を示すような保守層は、もう自民党の敵だ、そんな声は無視しろというようなことを言ってる人もいました。
改革批判派は批判派で、反対派議員をあそこまで追いつめた小泉流のやり方とそれを賛美した小泉支持派を、いまだに容認できません。
このように、郵政民営化法案の是非を巡って、いわゆる保守層の間に深い亀裂が入ったのは、法案の成立のために必死で国民を煽ったあの男のせいで、もともと、国民の関心の薄かった経済政策上の争点を、煽りに煽って大火事にしてしまいました。(まあ、そのおかげで、郵政民営化法案のいかがわしさについて、多くの国民の知るところとなったわけですが・・・)
安倍内閣は、改革支持派からは、「郵政反対派議員の復党」などの処置に対し、「裏切り」と批判され、改革批判派からは、「悪しき」小泉改革の継承者とそしられ、結局は、分裂した保守層のいずれに対しても満足を与えることができなかったのではないでしょうか。
今の自民党は、あの男のせいで、以前のような多様性を失い、まるで牛丼専門店のような小泉改革専門政党になってしまいました。国民が、「構造改革」などもう沢山だと言っても、もう別メニューを作れる人などいないのでしょう。自民党は、「郵政選挙」のときに、「構造改革」とともに滅ぶ運命を選んだのかもしれません。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK40掲示板
フォローアップ: