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村上 正邦氏、(民主主義を踏みにじる)「小泉政権によって、参議院は2度死んだ」
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投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 8 月 09 日 11:31:36: 4sIKljvd9SgGs
 

政治記事読みくらべ
2007年8月8日
こんな参院ならいらない
ゲスト:村上 正邦氏(元参議院議員)

 「良識の府」と呼ばれる参議院は、衆議院や内閣の行動をチェックする機関として存在意義を示してきた。しかし、21年間参議院議員を務め、参院自民党のトップとして君臨した村上正邦氏は、「小泉政権によって、参議院は2度死んだ」と語り、現在の参議院は、衆議院の暴走に対して、まったく無力な状態に陥っていると嘆く。
 05年8月、僅差で衆院を通過した郵政改革法案は、自民党議員の造反もあり参院では否決された。あくまでも法案成立を目指す小泉純一郎首相は、憲法の規定に基づいた両院協議会に諮ることなく、また衆院に差し戻すこともなく、衆議院を解散した。この結果、郵政改革法案に反対した参議院の意思は踏みにじられ、権威は地に落ち、「参議院は死んだ」と村上氏は言う。
 さらに、郵政選挙後、郵政改革法案が与党の賛成多数で衆院を通過すると、自民党議員の多くは抵抗もせずに賛成にまわった。「ここで、もう一度、参議院は死んだ」と村上氏は語る。
 衆議院が小選挙区制になって以降、衆議院議員は、公認はずしを恐れて、党本部に服従するようになったが、参議院議員も立場は変わらない。選挙運動のためには、衆議院議員の後援会の支持が必要になるためだ。また、郵政選挙で、党が政治資金を握り、造反議員に対しては“刺客”を送り込むという非情な方針を打ち出したため、多くの参院議員は萎縮して、党議拘束に抗ってまで筋を通す気力を失っていると村上氏は残念がる。
 また、参議院自民党のトップに君臨する青木幹雄議員会長の罪も大きいと、村上氏は指摘する。かつて参議院議員は、党よりは院への帰属意識が強く、自らの良識に従って審議をしているという自負があった。村上氏自身も議員会長時代は、「参議院をないがしろにするな」とたびたび自民党執行部とぶつかり合ったと語る。しかし、現在参院自民党は青木議員会長の下で一応の結束は保っているが、党を超えた参院らしい自由闊達な意見は交わされにくくなっているという。
 村上氏は、参院が存在意義を取り戻すためには、「党首選に参加しない」「閣僚にならない」「3年ごとの半数の改選はやめて、任期6年を一括して選ぶ」「決算は参議院が議決権を持つ」「議員定数を100人にする」といった具体的な提案を示している。いずれも、参院が政局や世論に左右されない長期的な政策を議論することを可能にするためだ。村上氏は、日本の参院も米国上院を倣い、外交や防衛、教育といった重要案件だけを審議する場を目指せと熱く語る。
 そして、その実現のためには、「今回の選挙で、自民党が負けた方がいい」とまで村上氏は言い切る。参議院で野党が過半数を占めれば衆院との間にいい緊張関係ができる。衆院で可決した法案が参院で否決される事例が相次げば、参議院の存在意義を国民に知らしめ、参議院改革を行えという世論を盛り上がるのではないかと、村上氏は言う。
 参院選を目前に控え、あえて今参院が抱える問題について、「村上天皇」呼ばれた自民党参院のドン・村上正邦氏をゲストに招いて語り合った。
 


参議院は郵政選挙で二度死んだ
宮台:村上氏も言っているが、郵政選挙の時に参議院は二度死んだ。小泉首相は参議院で否決された議案について両院協議会に持ち込まず、憲法の精神に反して衆議院を解散したというのが1回目だ。その後、3分の2以上の議席を与党が取ったとして参院でもう一度議決したときに、参議院議員が寝返ったことで参議院はもう一度死んだ。
 首相によって解散させられないことと衆院で通っても否決できることが参院の重要な権力の源泉だったはずだ。最初は郵政に関する審議で否決したが、なぜ参議院の議員らは衆議院や内閣に対して元々持っている権力を手放してしまったのだろうか?
 
村上:良識に基づいて一度反対しておきながら、衆院解散で民意によって3分の2を取ったから、民意に従わないといけないという理由で、参院が賛成に回ってしまった。これがそもそも自殺行為だ。
 
神保:解散がない参議院議員が官邸や党に対して持つ弱みというのは何があるのか?
 
村上:党が政治資金を握っていて、公認という生殺与奪の権利も握っている。
 参議院は全県区で選挙区が広いため、小選挙区の衆議院議員の支持組織にお世話になりながら選挙を戦わなければいけない。各小選挙区の票を握っているのは衆議院議員なので、参議院議員はその風下に立たなければいけないという面もある。
 郵政選挙のときも、衆院にしてみれば、参院のせいで解散総選挙に追い込まれたとの思いがあった。そこで、また反対するようなことがあれば、いよいよ党内で村八分になるのが怖くて、二度目は賛成に回った参議院議員もいたのだろう。
 


参議院を良識の府に
神保:ここで参議院の過半数が逆転すれば党の縛りは弱まるだろうから、参議院改革が議論できる可能性が高い。参議院を本当に良くするために、村上氏自身が好きに改革をして良いとしたら何をするか?
 
村上:まずは党議拘束の中に入らないことだ。参議院が独立した状態が理想だ。党の枠に入らないことが、参議院の見識というものを端的に示していける行動だ。
 
神保:参議院が衆議院で落選した人の受け皿のようになっていて、二軍みたいになってしまっているという問題もある。
 
村上:基本的にそういうことをやらせてはいけない。衆議院と参議院は同じものではない。衆議院というのは権力闘争の中に身を置くわけだが、参議院は権力を求めていく場所ではない。権力を求める人間が来るから参議院がおかしくなる。
 私は、衆議院は剣で参議院はペンだとよく言う。衆議院は剣でも良いが、「ペンは剣よりも強し」で、参議院がしっかりしていれば国の政治は堕落しない。参議院まで衆議院と同じように権力闘争で堕落したら議会制度は終わってしまう。
 


村上正邦氏


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