★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK40 > 135.html
 ★阿修羅♪
真夏の政局ワイド [読売ウイークリー]
http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/135.html
投稿者 white 日時 2007 年 8 月 07 日 13:20:47: QYBiAyr6jr5Ac
 

□真夏の政局ワイド [読売ウイークリー]

▽真夏の政局ワイド(1)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070807-01-0202.html

2007年8月7日
真夏の政局ワイド(1)
参院の与野党逆転で自民党は死屍累々の様相だ。安倍政権が内閣改造で一発逆転を狙う中、党内は駆け引きが見え隠れしている。勢いに乗る民主・小沢一郎代表は次の一手を画策。永田町の暑い夏は続く。

「ポスト安倍」最後に笑うのは 一蓮托生の麻生か、逆張りの谷垣か
 大惨敗のその日に続投宣言した安倍首相。さっそくメディアは、
 「空気が読めない安倍晋三首相は民意も受け止められないのか」
 と批判した。しかし、お膝元の自民党内には安倍責任論が広がっていない。理由は簡単である。安倍首相が内閣改造と自民党役員人事を断行することを表明したからだ。
 “カンフル剤”の効果はてきめんだった。ポスト欲しさで、国会議員たちの多くは表立っての安倍批判を控えているのだ。同時に、安倍執行部の盛衰が見定まらないなかで、下手に執行部に逆らえば、「衆院選で、小選挙区での公認や比例区の順位付けで、嫌がらせをされる。最近の自民党は物言えば唇寒しです」(自民党中堅)という恐怖感もある。安倍首相の「技あり」である。
 そんななか、派閥として、小所帯(15人)ながら存在感を唯一示したと言えるのが谷垣派だ。開票日の翌日(7月30日)、同派は都内で会合を開き、「安倍続投」への対応を協議した。同派関係者が明かす。
 「気が優しい谷垣さんは一応、『私はいいが、みなさんの(ポストの)ことも考えたい』と話しました。しかし、ポストに腰がふらつくはずの幹部連中から、『そんなことではいけない』といった声が相次いだのです」
 会合後、マイクの前に立った同派幹部の中谷元・元防衛長官は、
 「これだけの悪い結果を受けとめ、新しいリーダーを選ぶべきだ。でないと自民党が持たない」
 と言い切った。別の同派幹部も、
 「内閣改造で入閣要請されても谷垣さんは応じない。谷垣さんにとって、ここは勝負どころだ」
 と反安倍を鮮明にする。
 これに対し、あくまで安倍氏との“一蓮托生コース”を選択したのが麻生太郎外相だ。
 麻生氏は7月29日夕、ワンボックスカーに乗ってこっそり首相公邸を訪ね、安倍首相と会談。「あなたの政策は間違っていない」と続投を支持した。引責辞任する中川秀直氏の後任の幹事長に就任すると見られている。
 参院選が「政権信任選挙」に過ぎないにしても、いくらなんでも投票が行われている最中に「続投支持」とはあまりに機敏な行動で、有権者としてはブーイングを発したくなる。選挙期間中、「アルツハイマーの人でもわかる」などと失言を連発して首相候補としての資質に疑問符がついたことへの焦りだろうか。
 内閣改造・党役員人事でひとまず党内の責任論を抑え込んだ安倍首相。しかし、秋の臨時国会は小沢民主党に主導権を奪われ、防戦一方となるのは必至だ。旧新党さきがけ代表幹事で、民主党のトロイカ執行部はもちろん、前原グループにも太いパイプを持つ園田博之衆院議員を国会対策委員長に起用する“妙手”もあるが、園田氏は反安倍の谷垣派の大幹部。その可能性は低い。
 「国会が混乱すれば、抑え込んでいたはずの安倍批判の重しも利かなくなり必然、党内は安倍退陣論の合唱となる。早晩、総辞職に追い込まれる」(自民党非主流派幹部)
 安倍首相を囲んで一蓮托生の麻生氏か、あるいはその逆張りで、反安倍の姿勢を鮮明化する谷垣氏。この「AAT」の三角形から目が離せない。

「小沢神話」復活 開票当日、創価学会首脳の会談情報!?
 参院選開票日(7月29日)から2日間、体調不良を理由に姿を消した民主党の小沢一郎代表。入院説も流れたが、7月31日には党役員会と常任幹事会に出席、元気な顔を見せた。
 「確かに疲労と軽い風邪が重なり、自宅(東京・深沢)で休んでいたようです。小沢邸にはお祝いの電報や生花が届けられていた。ただ、それは30日のことで、開票日の29日のことはよくわかっていない」(テレビ局記者)
 気になる7月29日の小沢氏だが、
 「実は、その日、極秘に公明党の支持母体、創価学会のトップ級と接触したという話がある」
 と指摘するのは、作家で独立総合研究所社長の青山繁晴氏。青山氏は共同通信記者時代、竹下内閣の官房副長官だった小沢氏を担当したことがあり、小沢氏の政治手法に詳しい。
 「7月30日の昼に、民主党内部の人から携帯電話で寄せられた情報です。開票日当日のスケジュールをキャンセルまでして接触してきた小沢さんの決意を学会首脳も感じ取り、断り切れなかった、というのです」
 小沢氏との極秘会談情報に対し、創価学会は「その事実はございません」(広報室)と否定し、真偽はわからない。
 だが、水面下に潜って「自公分断」を仕掛けるのはいかにも小沢氏らしい戦術だ。実際、細川非自民連立政権(1993年)をつくるときも、発足半年前の同年2月に、当時の社会党の後ろ盾だった連合の山岸章会長と極秘会談している。
 「小沢さんは自民党離党をほのめかし、両手をついて『私たちの身柄は会長にお預けします』と言いました」(山岸氏)
 前出の青山氏が続ける。
 「創価学会の婦人部、青年部は(タカ派の)安倍路線には批判的です。民主党が打ち出している『子ども手当2万6000円』、それにテロ特措法の延長反対は(平和と生活者の視点を旗に掲げる)公明・創価学会への小沢さんからの強いメッセージだと思います」
 小沢氏の政治手法のパターンは、
<目標をまず定め、その実現に向け、シナリオを練って入念に準備を進めるとともに、時に大胆な行動に打って出る>
 というもので、最近の小沢氏の動きは、このパターンそのものだ。そして、「参院で与野党逆転」という目標を達成した小沢氏が、次の目標である「衆院での与野党逆転、政権交代」に向けてシナリオをつくり、動き出したということだろう。
 参院選の大勝で、永田町では、かつての「小沢神話」が復活した。このタイミングでの創価学会への秋波情報は、解散風が吹き始めたことも重なって、公明・創価学会のサポートがなければ当選はおぼつかない自民党衆院議員を揺さぶるのは間違いない。


▽真夏の政局ワイド(2)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070807-02-0202.html

2007年8月7日
真夏の政局ワイド(2)

仰天展開!! 参院自民「青木王国」崩壊で「一太王国」へ!?
 派閥の枠を超えた強固な結束で、衆院側にもにらみを利かせてきた参院自民党。だが、参院選では、ナンバー2の片山虎之助・前幹事長ら幹部が次々と落選し、今や見る影もない。早々に辞任を表明した「参院のドン」青木幹雄参院議員会長は、7月30日の首相記者会見の生中継でこっくりこっくりと舟をこぐ姿を全国にさらし、「青木王国」の終焉を印象づけた。司令塔を失った参院自民党は、後任の議員会長人事もままならない状態だ。
 ただ、こんな解説をする参院自民党関係者もいる。
 「力のある幹部がごっそり抜けたことは、青木さんにとってそんなに悪い状態ではないでしょう。リーダーがいない以上、人事を決めるには、前会長の青木さんにお伺いを立てるしかありません。その過程で、青木さんの影響力は残ります。今後、参院自民党は青木院政の下、青木さんが率いる津島派と、参院でも第1派閥となった町村派が共同支配する形になるのではないでしょうか。青木体制は事実上存続すると思いますよ」
 青木氏と町村派の重鎮、森喜朗・元首相は早大雄弁会の先輩、後輩の間柄。2人がタッグを組んで権力構造を維持することは十分考えられる。青木氏は、
 「非常に大きな責任が私にありますので、辞任します。できるだけ早く後任を選んでほしい」
 と、一線を引くことを強調するが、津島派の一部には青木氏の再選を画策する動きさえあった。歴史的な大敗を喫しても、参院自民党の体質は変わらない、ということなのだろうか。
 だが、こうした流れに猛然と反発している議員もいる。群馬県の参院選史上最高の53万票を獲得して圧勝したお茶の間の人気者・山本一太参院議員だ。
 「議員会長選挙には当然、若手の中から候補を立てますよ。もしかしたら推薦人が集まらないかもしれません。でも古い参院自民党と戦う姿勢だけは示さないといけませんから」
 山本氏には、これまでも公然と青木体制を批判してきた“実績”があり、
 「派閥均衡、年功序列のポスト配分で求心力を保ってきた青木さんの体制は、議員の個性をつぶしてしまいました。逆風に吹かれたら、個性のない政治家は生き残れない。今回の選挙で、青木型ビジネスモデルは崩壊したんです」
 と鼻息は荒い。だが、その見通しは至って暗い。若手の中で議員会長候補といえば、世耕弘成首相補佐官や、林芳正参院議員らの名前が挙がってくるが、
 「世耕さんは補佐官ですから、参院選敗北の責任者の一人です。恨みに思っている人も多い。林さんは頭が切れる政策マンであだ名が“ちゃっかりデブ”。青木さんを向こうに回して戦いを挑むようなキャラクターではありません」(参院自民党関係者)
 と、評判は今ひとつ。若手の候補者を出したくても、タマがいないのが現状だ。
 となれば、山本氏自身が名乗りを上げるのが一番手っ取り早いはずだが、当の山本氏は、
 「私じゃ、過激すぎて支持が集まりませんよ。自民党には私より優秀な人がいくらでもいます」
 と、柄にもなく控え目だ。どうせ反旗を翻すなら、「青木王国」にとどめを刺して、「一太王国」を目指すのも山本氏らしいと思えるのだが――。

価値暴落の荒井広幸の1議席 勝ちすぎて動けぬ民主党議員も…
 参院選の自民党の大敗で、選挙後の政局の読みを大きく狂わせた先生方も多い。参院選公示直前に、新党日本を離脱した荒井広幸参院議員も、その一人かもしれない。
 荒井氏は2日、参院で自民党と統一会派を組むことを発表。記者会見では、
 「(自民党に)行って損とか得とかというよりも、政策の良し悪しです。やれるものは一緒になって考えていく。それが責任与党、責任野党のつくり方だと思います。民主党の年金政策には無理があります」
 と胸を張り、あくまで政策面での合意が、統一会派入りの理由であることを強調した。だが、昨年の首相指名選挙では、野党ながら安倍氏に投票し、安倍応援団であることを公言してはばからなかっただけに、自民党復党は既定の路線と見られていた。
 問題は復党のタイミングと戻り方だ。これについて、参院自民党関係者は、
 「荒井さんとしては、昨年末の郵政造反組のように、頭を下げて復党することは絶対避けたかったでしょう。参院選後に、与野党の議席数が伯仲した状況で、請われて自民党に戻るのが最良のシナリオだったはず。でも、これだけ自民、民主の議席数に差がつくと、荒井さんの1議席にそれほどの価値はありません」
 と話す。荒井氏は記者会見で、自民党の中川秀直幹事長から復党の誘いがあったことを明かしたうえで、
 「是々非々でやっていきたい」
 と、復党しない理由を説明したが、いつもの元気がないように見えたのは気のせいか。
 一方、与野党が伯仲した場合、民主党を離党するのではないかと噂されていたのが、渡辺秀央、大江康弘両参院議員だ。渡辺氏は、自由党時代から小沢代表と行動をともにしてきたが、民主党に合流してからは、
 「小沢さんは原点を忘れている」
 など、批判的な言動も目立っていた。国民投票法案では、渡辺氏は民主党の党議拘束に反して賛成票を投じた。大江氏は渡辺氏と近い。両氏とも比例選出議員のため、自民党に鞍替えはできないが、自民党側が、
 「統一会派などの形で、共同歩調をとれる」
 と、与党側にカウントしていたことも事実だ。
 だが、選挙後に渡辺氏は周囲に、
 「民主党を出るなんて一度も言ってない。マスコミが勝手に言っていただけだ」
 と語り、離脱を全面否定。民主党の大勝だけでなく、地元の新潟選挙区で渡辺氏の推した黒岩宇洋氏が落選し、小沢氏が推す森裕子氏が当選したことで、渡辺氏の自信を失わせたとの見方もある。渡辺氏と親しい民主党議員からは、
 「こんなに民主党が勝っては、動きようがないよねえ」
 と、いささか同情気味の声さえ出ている始末だ。


▽真夏の政局ワイド(3)

 http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070807-03-0202.html

2007年8月7日
真夏の政局ワイド(3)

赤城徳彦 農水省からもダメ出し
 関東地方が梅雨明けした1日、農水省を去ったこの人の表情は明るい空とは裏腹に、ずいぶんと湿っぽかった。花束を渡されても無表情、玄関先で見送った職員の拍手もまばらで、おしゃれなストライプのスーツ姿だけが妙に浮いていた。
 前任の松岡利勝氏の自殺を受けて6月1日に就任してからちょうど2か月。元農水省キャリアの経験を生かすはずだった赤城氏は、自身の釈明に追われ続けた。事務所費問題が次々と発覚したうえに、選挙さなかの7月17日には、顔にバンソウコウを張って記者会見に現れ、理由を問われても、「たいしたことではありません」「何でもありません」というせりふを10回近くも繰り返した。記者会見の質問が大臣の不祥事に集中し、本題の農政はそっちのけになってしまった。
 農水省は2007年度から、安い輸入農産物に対抗できる農業をつくり上げようと「品目横断的経営安定対策」を始めたばかり。コメや麦など五つの作物について、補助金を主に大規模農家に振り分ける内容で、民主党の選挙公約になった「戸別所得補償制度」も、この「安定対策」を意識したものだった。
 農水省幹部が吐き捨てる。
 「多くの農家が安定対策に戸惑うなか、本来ならば大臣が現場に出向いて、理解を求めるはずだった。でも、バンソウコウで失笑を買った赤城氏に役目を果たすことは不可能だった」
 自民惨敗の要因となった1人区のほとんどは、農業抜きでは語れない地域だ。毎年の収穫に気を配りながら懸命に取り組む農家にとって、“バンソウコウ大臣”が苦々しく思えたことは間違いないだろう。
 いま、農水省の最大の懸案は日本農業の将来を左右する世界貿易機関(WTO)の多国間交渉だ。交渉の現状は日本に厳しく、赤城氏は9月から本格化する交渉のお膳立てをしようと、8月2日に渡米して関係閣僚との会談に臨む予定だった。だが、更迭劇でフイになってしまった。
 緑資源機構の談合事件を受け、前任の松岡氏に続き赤城氏も2か月分の給与を返納していた。
 「閣僚報酬を受け取れずに辞めていったことが、赤城さんの唯一の成果かもしれないなあ」(農水省幹部)

丸川珠代 泣きべそは通用しない
 東京選挙区で4番目の枠に滑り込んだ元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代氏には当選後も笑顔がない。逆風で自民票のパイが減るなかで、同じ自民公認で現職の保坂三蔵氏(落選)の票を食う形となったからだ。しばらくは針のむしろ状態である。
 保坂氏を全面的に支援した自民のある都議は選挙後も丸川氏への怒りが収まらない。
 「丸川さんは、保坂さんに与えられるはずだった議員生活をつぶした。自民所属だからといって、これから応援する気持ちにとてもなれない」
 そうした声を意識してか、丸川陣営は当選直後も万歳三唱や花束の贈呈を自粛。さらには、晴れの場である8月1日の当選証書授与式も代理人が出席した。とにかく控え目なのだ。
 それでも、自民党のある区議は声を荒らげる。
 「証書を受け取る様子をマスコミに流され、われわれの気持ちを逆なですることを恐れたのだろうけど、そんな見え見えの取り繕いをすることさえ腹が立つ」
 議員活動を支える都議や区議から怒りを買ったままでは、今後の議員活動は前途多難だ。有権者や怒る都議らに本当に自身を理解してもらうためには、かなりの努力が必要だ。選挙戦で見せた泣きべそは通じない。

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 政治・選挙・NHK40掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。