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2007/07/31
参院選で過半数を頂いた重みと期待を自覚し国政に臨む 小沢代表
小沢一郎代表は31日、党本部で役員会、常任幹事会後に記者団の質問に答えた。
質問に答える前にまず申し上げたいとした小沢代表は、「今度の選挙で民主党はじめ野党の方に支援して下さった国民のみなさんに心から感謝を申し上げたい」と表明。「それと同時に参議院で過半数を頂いたという重みを、そして国民のみなさんの期待をしっかりと自覚して、国政の運営にわれわれの主張ができるだけ明確に反映できるようにしなければいけないと思っている」と強調した。
今回の選挙結果について「一言で言えば、今の安倍内閣のやり方に対する不信任の表明だと思う」と分析。同時に、日本社会が急速に不公平、不公正な社会となり、その背景には自由競争、あるいは市場原理万能の強いものが勝ち残ればいいという小泉、安倍と続く内閣の方針がそれを助長しているとの見方を改めて示した。そうした社会構造に対する国民のいかり、批判、そして個人の生活や地域社会が維持していけるかという将来への不安、現状の政治に対する批判が非常に強く投票に反映したと思うと語った。
今後の具体的な国会運営を問われたのに対しては、「過半数をとった参議院が大きな舞台となることは間違いない。参議院では野党が協力すれば、われわれの主張を法案として通すこともできる」と強調し、与党と考えが相反するものについては、民主党の考えを明確に法案として提出していくと表明。「国民のみなさんのために、また国民のみなさんと約束したことを実行できるわけなので、まずそういうところからやっていく」と主張した。
11月1日で期限切れとなるテロ対策特別措置法を秋の臨時国会で延長する方針を安倍首相が示しているのに対しては、「(これまで)反対したのに今後、賛成するはずがない」と明言、民主党の姿勢を明らかにした。
安倍首相続投について問われたのに対しては、「安倍内閣の今の態度、言動は、憲政の常道から言っても非常識な、理屈の立たないことだろうと思う」と指摘。国政選挙が行われ、過半数の議席を失ってなお、内閣がそのままに留まるということは常識では考えられないと指弾した。さらに、そうした安倍首相の続投表明に対して、自民党内でもだれも物を言う人がいない、非常識を指摘する声さえ起きないということについて「それこそ憂うべき状況」だと語った。「しかし、国民のみなさんの目は誤魔化せないと思っています」と述べ、内閣の不見識、非常識は世間が判断することになるとした。
小沢代表は、「結果として示された国民のみなさんの総意、期待に反することのないように、それに沿えるように頑張るということだと思う」と重ねて表明し、頂戴した議席に応えるべく、全力を投入していく意向を示した。
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