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「中部の参院選 地方から政治が変わる
2007年7月31日
参院選を制したのは、地方の力、地域の声だ。一人区で推薦を含む民主は二十三勝六敗。五つある三人区でも、大阪を除くすべてで二議席を確保した。地方が声を出し続ければ政治は変わる。
三人区の愛知では、民主の女性新人が公明前職を退けて、二議席目を確保した。
二人区の岐阜では、自民系と民主が議席を分け合った。だが、「保守王国」と言われる岐阜でも民主前職が大幅に票を増やし、トップ当選をうかがう勢いだった。
一人区の三重では、民主前職が、民主の参院選連勝記録を四に伸ばした。
また、一人区の滋賀で民主が勝った。長野、静岡の二人区では二位の自民に大差をつけた。
このような結果を見れば、中部地方は、民主党が歴史的勝利を収めた今度の参院選の縮図と言える。
小泉前首相から現安倍政権へと引き継がれた改革路線のつけは、多くが地方へ回された感がある。
郵政民営化、公共事業の減少、市町村合併…。社会保障は後退し、都市との生活レベルの格差は広がる一方。とりわけ、超高層ビルの建設ラッシュが続く東京だけが、地方の疲弊をよそに繁栄を謳歌(おうか)しているようにも映る。
生活そのものへの危機感が、地方からの反乱につながった。
年金記録の不備問題やその後の対応のまずさ、閣僚たちの幼稚な失言の連続が危機感を怒りに変えた。
東北、北陸、そして四国、九州。かつて自民党政権の基盤を支えた地方で、大物や大物の支援を受けた候補がばたばた倒れ、地方の怒りの強さを実感させた。
「戦後レジームからの脱却」「美しい国」「美しい星」。差し迫った生活実感に照らしてみれば、首相が並べる美辞麗句は、あまりにも空虚に映る。
愛知では、「生活者重視」が信条の公明前職さえ退けてしまうほど、不信と怒りは膨らんだ。
一人区の惨敗は、地方の生活実感から安倍政権に突きつけられた「ノー」なのだ。
今回の激震で政局は流動化し、早期解散の声さえ上がっている。
選挙の終わりは、新しい政治の始まりだ。当選者が「生活を守る」重責を担うのは当然だが、有権者にも、生活者、そして地方の視点から、自分には何ができるかを考えながら、政治家の活動を見守る姿勢を持ち続けてもらいたい。
そうすれば、政治も暮らしもきっとよくなるはずである。」
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2007073102037313.html
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