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2007年07月29日
参院選、自民党が惨敗
参議院選挙、メディア予想の中でも最も自民党が厳しい結果であった30議席台が、ほぼ確実な情勢となっています。姫の虎退治が成功するなど、1人区で民主党が善戦し、これで民主党が参院選で第一党を占め、参院議長は民主党で決まりそうです。
赤城農相の事務所費問題が土壇場で二重計上が発覚するなど、赤城氏が今回の選挙で果たした役割は非常に大きかったと思います。更に自民党の選挙戦術をお粗末と評しましたが、選挙戦を戦い抜く上で安倍内閣の戦略は落第だったのも大きいと思います。
ですがそれ以上に、小泉氏の後は誰がやってもこの程度の苦戦は予想ができたことです。支持母体である『大樹』の支援を失ったことではなく、小泉改革は後でジワジワと悪い影響が出るようなものだからです。壊れたのは自民党ではなく、国民の生活であり、その態度は一貫して看板を書くのは小泉氏、シナリオを書くのは官僚という構図の上で成立したものだったからです。
今回の選挙で自民党惨敗が決定したので、今後をシミュレートしてみます。安倍氏が続投の意向と伝わっていますが、今の自民党ははっきり言って駒不足です。国会会期を最低でも一度通過しないと、今の与党の逆風が収まることはないはずですから、現状解散も不可能です。
安倍氏が仮に続投となった場合、内閣改造と両中川氏の退陣は絶対です。誰かが責任をとらざるを得ず、幹事長クラスの首は必要だからです。内閣改造は今回、安倍氏主導で進めることは不可能です。よって首に鈴がつけられ、手足を縛られた状態でメディアの前でパフォーマンスを演じる、そんなイメージ戦略のためだけの総理になってしまうでしょう。
内閣総辞職に至った場合、麻生氏、福田氏、額賀氏などの声が上がっていますが、選挙の顔となれるのはパフォーマーの麻生氏のみです。しかし先の発言でイメージダウンを招きましたから、お灸の意味でも今回は見送りでしょう。暫定内閣は任期半年〜1年で衆院解散と見ますから、総裁選ではなく話し合いの結果、大宏池会構想の一角である谷垣氏が担う可能性が高まったように思います。
良くも悪くも、谷垣派が安倍内閣から干されたことが功を奏した形です。福田氏は本人の意志がどこまで強いかにもよりますが、担ぎ手はいても神輿が乗り気でない状況でしょう。額賀氏の場合は永田町の論理に逆戻りしたようで、これも有権者受けは悪いはずです。暫定内閣を受け入れ、後任人事までの場繋ぎでも構わない、とする考えをもった人材でない限り、今回の話し合いによる決着には乗れないでしょうから、意志がある人間を据えるのだと思います。
憲法改正も、教育も大事ですが、それらはむしろ党利党略によらず、超党派で議論すべき課題です。それより国民の高い支持率を背景に政治が行わなければならないのは霞ヶ関改革です。今回安倍か小沢か、との声を上げていましたが、むしろ豪腕・小沢の方がその部分に手を加えることが出来るのではないか?とする国民の期待も、今回の選挙結果には含まれるように思います。
どちらにしても、有権者の声が今後の政治にどう生かされるのか、注目ですね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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