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自民・青木会長ピンチ 「参院のドン」基盤崩壊も
「参院のドン」と呼ばれてきた自民党の青木幹雄参院議員会長が最大の危機を迎えている。参院選で与党が過半数を割り、地元の島根や、片腕と頼む片山虎之助参院幹事長が4選を狙う岡山で敗北する事態になれば、党内実力者としての権力基盤も崩れかねない。
23日夜に党本部で開いた最後の選挙対策会議。出席者の1人が安倍晋三首相の島根遊説を提案すると、青木氏は即座に「そんなのは駄目だ」と拒否。首相の岡山入りも「本来、先頭に立って全国を回るべき参院幹事長が首相の応援をもらってどうする」と断った。
仮に首相の応援を受けて当選すれば、首相に対する青木氏の発言力は弱まる。メンツを掛けた決断だが、それだけに、もし両選挙区を落とせば青木氏の責任が問われることになる。
青木氏の力の源泉の1つは公明党とのパイプの太さ。1998年の参院選で自民党が大敗、過半数を割った際も公明党に働き掛け、連立政権樹立に一役買った。歴代首相が青木氏に一目置いてきたのは、参院での自公協力を考えてのことだ。だが今回の参院選で過半数を割れば、パイプ役としての存在価値の低下は避けられない。
参院幹事長として臨んだ3年前の前回参院選では、敗北したにもかかわらず参院議員会長に“引責昇格”し、批判を浴びた。逆風が強まるまでは選挙後の参院議長就任が有力視されていた青木氏だが、与党劣勢の見通しに、「議員会長辞任は避けられない」(党幹部)との声が漏れるのが現状だ。
「こんな苦しい選挙は経験したことがない。3カ月前には予想もしなかった逆風だ」。19日夜、青木氏は佐賀選挙区の応援で久しぶりにマイクを握った。公示日に地元の第一声に出席した以外は公の場にほとんど姿を見せず、ひそかに四国や九州の激戦区を訪問しては、党県連の内部対立を解きほぐし、県レベルでの公明党との選挙協力の調整に当たってきた。その合間を縫って35人の比例代表候補のうち32陣営の事務所を回り、ハッパを掛けてきた。
「島根も岡山も最後は勝つ。底力が違うのだから、本気でやれば負けるはずがない」。青木氏は最後まで周辺に強気を貫いている。
=2007/07/28付 西日本新聞朝刊=
2007年07月28日01時53分
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