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もう期待できない安倍内閣
岩崎信二2007/07/27
「美しい日本」の言葉に隠れ、なかなかよく見えなかった部分が、徐々に表に出てきた。各マスコミの世論調査で急降下の安倍政権支持率は、軒並み30%を割ってきている。「論功行賞内閣」と揶揄されたうえ、任命した大臣の不祥事が起きてもかばい続けた結果とも考えられ、当然なのだろう。
もうすぐ行われる「7・29参議院選挙」は、意外と争点が多く絞りにくいのではと考えている。マスコミは概ね「年金選挙」と捉えているようだが、果たしてそれだけでいいのだろうか。解散のない参議院の向こう6年間が決まってしまう選挙でもある。
昨日今日の話題を集めると、確かに「年金問題」は選挙の争点の中心にすえてもいいだろう。この先々生きていくのに「安心」の二文字がないと、何も前には進まない。2年後に60歳を迎える私にとっても、決して放ってはおけない関心事である。
ただ、つい最近の選挙を思い起こすと「年金」ばかりを言っていられない。それは、2005年8月に、改革を謳いマスコミを味方につけ「小泉純一郎大フィーバー」のなか行われた「郵政選挙」だ。その自民党大勝利の衆院議員選挙後がいい例である。あれから約2年が過ぎた。「改革? 民営化?」それから何がこの国におきただろう。
首相が変わり「安倍政権」になっても、「郵政選挙」の獲得議席数はそのままである。その結果、ほとんど審議のない状態で、連日のように行われた「強行採決」。国民の生活が、数の力で決まっていくのを思いっきり見せつけられた。その中で私が最も重要視したいのが、「憲法9条改正」に繋がりかねない「国民投票法案」である。
与党である自民・公明両党は、「じゅうぶんに審議を尽くした」と言うが、その内容をどれほどの国民が納得しているのか。どだい、何をどう審議したのかさえ分からないまま今に至っている。それを小泉政権が残した圧倒的な議席数で、強行突破した。あの時、小泉政権を支持した人たちは、いま何を考え、それらを納得しているのだろうか。
そこで、今回の参議院選挙では、「向こう6年間に起こりそうなことは何か」を考え、自分の思いをどの党が汲み取ってくれそうなのか。それを争点にすることを私は決めた。参院議員選挙の結果がどっちに転んでも、すぐには衆議院の解散はないだろう。
もし私に「安倍政権に何を期待するのか」と聞かれたら、「何もない、これ以上何もしないでくれ」と答える。そして、強行採決で通した国民投票法案を「一度廃案にしてくれ」と言う。この大切な1票の想い、どこまで届くのだろうか。
◇ ◇ ◇
関連コーナー:ザ・選挙:第21回参議院議員選挙
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