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4】ASさんの意見「自らを変えた小沢代表について」(7月21日)
森田さん、こんにちは。いよいよ参議院選挙が近づいてきました。ところで民主党小沢代表についての森田さんの評価をいつも興味深く拝見しております。そして森田さんがかねがね高く評価されていた小沢代表の価値について、国民の間にもかなり浸透してきたような感じがします。
例えば「YAHOOみんなの政治」に参加する人々の小沢氏に対する期待は「かつての批判は何だったの」と思うくらいものすごい人気です。自民党や安倍総理に対する失望への裏返しもあるでしょうが、それだけではないような気がします。
昨年4月、民主党の代表選挙で小沢一郎氏は映画「山猫」の中の台詞「変わらずに生き残るためには自ら変わらねばならない」を引用し「私自身が変わらなければならない」と名演説し代表に選ばれましたね。
代表就任後、小沢氏は低レベルの議員やマスコミに対しとっていた強い態度を改め、相手のレベルに合わせ丁寧に対応するようになりました。
このような小沢氏の変身で、彼の豪腕にほれ込んでいた人々は物足りなさを感じたようですが、愚直に政策を訴え、粘り強く地方を行脚する姿を多くの国民が見て小沢氏の人気は少しずつ上がってきたのではないでしょうか。
また、かつて自民党中枢にいた小沢氏は「日米経済摩擦」や「湾岸戦争」で大政治家としての力を存分に発揮し、総理大臣候補のNO.1でもありました。
しかし自民党の官僚依存体質を嫌い、改革派の仲間とともに官僚政治打破を掲げ自民党を離党した。離党後は政権交代をめざし新生党、新進党、自由党と次々に政党を創っては壊してきました。
しかし民主党と民由合併してからは一兵卒として民主党を支え、また民主党の代表になっても、党内の反発を避けるために自らの主張を強く表に出すことはせず、方針だけ示し後は党内論議にゆだねる姿勢を強めたように見えます。
従来、民主党内は、改憲派の鳩山氏、前原氏、護憲派の横路氏、市民派の菅氏などさまざまな政策集団の寄り合い所帯でもあります。その中でも改憲派と護憲派は相容れない部分が多く、民主党は常に分裂の危機に瀕してきました。
しかし小沢氏は「政権交代」を旗印に異質な政策グループを上手にまとめあげ分裂を回避してきました。この小沢氏の手腕はさすがであり、まさに「壊し屋」の異名だけではなく「まとめ屋」としての力もあることを見せてくれたのではないかと思います。
さらに小沢氏の「国際主義」「国民主義」に立脚した「小沢イズム」は今日の日本において最も優れた思想であると思いますが、「国家主義」が台頭する中で彼の考え方は幅広い国民の支持を得るまでには至らなかったのかもしれません。
しかし国民もようやく小沢の偉大さに気づき始めており、それが今日の小沢人気につながっているのだろうと思います。今や政権交代は多数の国民が熱望しており今後の小沢氏の奮闘を期待しています。
また森田さんの小沢氏についての批評を楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。
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