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昨日は失礼をいたしました。そのような事情で、オリジナルな永田町徒然草をリアルタイムで書くのは3日ぶりである。いまNHK総合テレビでは、千葉県選挙区の政見放送が流されている。東京では関東地区の各県選挙区および東京都選挙区の政見放送が放映される。その理由は東京タワーからこの地域に電波が流されているからである。東京タワーってやはり凄いのである。
ところで、この3日間私はほとんどテレビをみる時間と環境がなかった。あっちこっちを飛び回っていた。その代わり多くの人たちと会っていた。私の現在の政治的スタンスはご案内のとおりだが、それでも私は30年近く自民党の衆議院議員およびその候補者として活動してきた。だから普通の用件で会う人々となると、これまでは自民党支持という方々が圧倒的に多い。しかし、今回会ったこうした人々の中で、今度の選挙で自民党に投票するという人はほとんどいなかった。ハッキリいうとそう明言する人は一人もいなかった。自民党支持などということは、恥ずかしくていえないという雰囲気なのであろう。
新聞やテレビで、世論調査や選挙情勢が次々に発表されている。それらの数値や表現が必ずしも一致していないので、本当の情勢はどうなのだろうかと不安を感ずる人々も多いであろう。ある選挙区選挙で誰が当選するかと世論調査は、たった1回の調査の結果だけでは必ずしも意味がないし、当たらないものなのである。また報道機関によってその結果が違うのもやむを得ない。調査の方法が違えば、結果が違うことは当然なのである。だから世論調査の細かい数値に一喜一憂することは間違っている。いくつかの世論調査でどのような傾向がみられるのかということが重要なのである。
各報道の共通した傾向
この間、走りながらいろいろな新聞の選挙報道をみてきた。詳しく読んだり比較することができなかったが、以上のようなことはどの報道でも同じだった。いずれも自民党や公明党には、深刻な事実である。野党陣営にとっては有利な情勢である。「過半数割れ」という表現に、各報道機関の意図がかなりあるような気がする。非改選議員を含めた過半数割れならば、それはほとんどもう確実なのである。64議席以上とらなければ与党は過半数を確保することはできないからだ。それは常識的にはもう無理なのである。改選議席の単純過半数は62である。それも現在伝えられている情勢ではほとんど無理であろう。だから過半数を確保するために必要な64議席に比べていくつ足らないのかということが現在の焦点なのである。
私は野党の目指すべき目標は自民党・公明党の獲得議席を50前後に追い詰めることとした。そうすると野党系が獲得しなければならない議席は121−50=71ということになる。この目標値は非常に高いようだが、この前の『読売新聞』の選挙情勢分析のよれば十分可能だということである。各報道に共通している上記の5つ傾向を前提にすると、実は同じような議席予想ができるのである。そうすれば見出しは「過半数割れも」ではないだろう。「過半数割れ確実!」とすべきなのはないか。その“割れ”の程度がどのくらいなのかということが問題なのである。そのくらいのことは報道しても偏向報道とはいえないと思うのだが、そのように報道しないのは自公“合体”政権に対する遠慮・配慮・プレッシャーなのであろうか。
まあ、それもいいだろう。しかし、マスコミがどう報道しようが、国民はもう覚悟を決めたようである。この際、自公“合体”政権を徹底的に追い詰めようとしているのだ。安倍首相や自民党幹部が、過半数割れをしても政権選択の選挙でないから退陣する必要はないといえばいうほど、それではもっと追い詰めようとするだろう。赤城農水大臣の事務所費問題は問題ないといえばいうほで、「それじゃ私たちが不信任を突きつけよう」と考えているのだ。大きな災害があるとふつう政府与党に有利といわれているが、柏崎刈羽原子力発電所の放射能漏れの報道があると大きなマイナスとなるであろう。“天の時”が安倍首相を見放したようだ。自公“合体”政権を支持しない者は、ここは一番頑張らなければならない。今日を含めてあと4日しかない。
それでは、また明日。
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