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http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070724k0000m010156000c.html から転載。
参院選:「ネットカフェ難民」はどう見てる?
インターネットを使えるパソコンや漫画本が並び、24時間利用できる「ネットカフェ(まんが喫茶)」。ここを定宿とする若者や日雇いの労働者ら「ネットカフェ難民」は「生活格差」が争点の一つとなっている参院選をどう見ているのか。東京・蒲田や新宿のカフェを歩いた。【桐野耕一】
大田区のJR蒲田駅近くにあるネットカフェ。料金は個室でも1時間100円。コインロッカーもある。宿泊のためか、大きなカバンを抱えた男性が大勢訪れる。
「3年ほどここで暮らしていますよ」と、男性(36)はボサボサの頭をかいた。アパートを借りていたが「宅配バイトの仕事場に近いから」とカフェ暮らしだ。風呂は週に1〜2度。リクライニングの座席にタオルを重ねて寝る。「投票するなら、自民のアンチテーゼで民主かな。でも、僕の選挙権は実家の茨城で帰るのは面倒。棄権しているうちにひどい政治になったら、それも報いとあきらめる」。バイトの日給は8500円で貯金は4万円。年金問題には「年金払っていないから、あまり関係ないかな」。
冷凍魚類を倉庫に搬入する仕事の男性(28)は3カ月前から「住んで」いる。夕方仕事が終わると部屋を確保するためネットカフェに直行。「政治に興味はあるけど、投票のために実家の多摩市に帰る金があれば、ネットカフェに1泊できる。少しでも休んで疲れを取りたいから、選挙には行かない」と話す。
首都圏青年ユニオンなどは今春、19都道府県のネットカフェ94店で長期滞在者の実態を聞き取り調査し、17都府県、65店に長期滞在者がいることを確認した。同ユニオンは「正確には分からないが、東京だけでも1000人以上いる」。厚生労働省も「職業能力の蓄積や安全衛生面で問題を抱えている」と実態調査する方針だ。
新宿・歌舞伎町。深夜料金は5時間約1000円。6月中旬に住み込みの仕事を辞め、求職中の男性(36)がいた。同月末ごろに渋谷に部屋を借りるまでネットカフェなどを転々としていた。食事は1日1食。「3日ぶりにシャワーを浴びたくて来た」という。参院選には「選挙権があるのは実家の岐阜。投票したくても、帰るお金がないから無理なんだ」。
河添誠同ユニオン書記長は「生活で精いっぱいなうえ投票券も届かず、投票に行く人は少ないだろう。だが政党はそういう人たちの声をくんだ政策を作ってほしい」と語る。
毎日新聞 2007年7月24日 0時47分
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