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□安倍「39」で即退陣…参院選・地獄シミュレーション [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072320.html
安倍「39」で即退陣…参院選・地獄シミュレーション
「40−44」で年末にも解散総選挙
「天下分け目」の07年参院選(29日投開票)が終盤戦に突入した。安倍晋三首相率いる自民党の大逆風が伝えられ、自公与党の過半数割れが現実味を帯びる。結果次第では、「首相退陣」「連立の組み直し」「政界再編」といった政局に突入するのは必至。選挙後、永田町は大きく動く。
【自民30議席台】
自公与党にとっては悪夢の議席数だが、報道各社の世論調査などを見る限り、正夢となる可能性もある。
産経新聞は23日、FNNとの合同調査結果として、自民党の獲得議席を44議席を基準に最悪で「38」、最高「48」と伝えた。22日の毎日新聞は、さらに厳しく、「30〜40」と、最悪なら「30」とまで弾き出した。
与党が非改選の58議席を合わせて過半数(122)を得るには64議席以上が必要となる。公明党の獲得議席を改選数13議席と仮定すると、自民党は51議席となるが、現状は絶望的だ。
永田町事情通は「選挙後の多数派工作を考えた場合、非改選で新党日本を事実上離党した荒井広幸氏、民主会派を離脱した松下新平氏、国民新党などを合わせた自民の最低責任ラインは45議席。30議席台なら政局になる」という。
安倍首相は「負けたことを想定して戦う気は毛頭ない」と、責任ラインを明確にしていない。だが、自民参院幹部は「大惨敗しての居座りは許されない。開票翌日に内閣総辞職だ」と語っており、30台なら首相退陣に追い込まれる可能性が濃厚となる。
自民党が39議席だった場合、非改選46議席を併せて85議席となる。この場合、非改選49議席の民主党は37議席を獲得すれば、第1党の地位を確保できる。「すでに50議席以上は確実」(永田町事情通)とされる民主党にとっては低いハードルだろう。単純に計算すれば、国会運営を左右できる参院議長ポストまで民主党に奪われる。
自民は阻止するため、究極の選択として、公明と統一会派を結成する事態も考えられる。この場合の与党統一会派議席数は109議席(自民39+非改選46+公明13+非改選11)。この数字を上回るため、民主党は61議席を獲得する必要があるが、これもクリアされる可能性がある。
与党は無所属議員などへの多数派工作を強めるが、不発に終われば議長職は奪われ、国会は大混乱の様相となる。
民主党の小沢一郎代表は「(参院で野党が過半数を獲れば)参院でわれわれの法律を通す。衆院から回ってきた法案も全面修正する」としており、政府が提出した法案がことごとく否決され、法案処理に大きな支障が出てくる。
議長ポストを奪われれば、自民党関係者も「衆院から回ってきた法案を本会議にかけず、60日間放っておくことも可能だ。そうなれば、かなりの痛手だ」と話す。
自民中堅は「首相はお坊ちゃんイメージがあるが、責任感は強い。地位に執着するタイプでもない。30台という厳しい結果なら、潔く退陣するのではないか」とみる。
「安倍退陣」なら「ポスト安倍」に、昨年の自民総裁選で2位となった麻生太郎外相や福田康夫元官房長官、谷垣禎一前財務相のほか、大穴として小泉純一郎前首相の再登板も囁かれる。
【40−44議席】
安倍首相が退陣に追い込まれるのかどうか、最も微妙なのが40議席台の前半だ。橋本龍太郎元首相が44議席で退陣したことから、「首相の責任ラインは44議席。これを下回れば退陣だろう」(永田町事情通)との見方もある。ただ、官邸側は「どういう結果が出ても、安倍改革の流れを止めてはならない」(塩崎恭久官房長官)と強気で、居座る可能性もある。首相も「参院選は政権選択の選挙ではない」と話している。
仮に「安倍続投」でも、安倍内閣は「死に体」となり、与党は年末か年明けの解散総選挙に追い込まれそうだ。党内の反安倍勢力も一気に「安倍降ろし」に向け動き出すとみられる。
40台前半の数字なら、小沢氏が「剛腕」の底力を見せて、自民党内の反安倍勢力を取り込み、総選挙を待たずに一気に政権獲得に動くことも考えられる。小沢氏周辺は「100%ないとは言わないが、参院選後に自民党一部と組んだら、中堅若手を中心に『反小沢感情』が強い民主党内が持たない。まず党内をまとめることが先だ」と話しているが、どう出るか。
【45議席以上】
自民党の獲得議席が45から50の場合、多数派工作が活発化する。成功すれば安倍内閣は一時的に危機を脱するが、「小泉新党」の芽が出てくる。
国民新党が自公与党との多数派工作に応じる場合、郵政民営化をめぐって自民党を追い出された経緯から「民営化見直し・凍結」といった条件を付けてくるとみられる。これには小泉氏も黙っていないだろう。
政治評論家の浅川博忠氏は「小泉氏のメンツは完全につぶれる。昨年末、小泉氏の『偉大なるイエスマン』武部勤前幹事長が立ち上げた議員グループ『新しい風』のメンバーを中心に、自民党と民主党を巻き込んで60−70人の固まりになるのではないか」とみる。
この場合、小沢氏の動きも要警戒だ。前出の小沢氏周辺は「小沢氏も政界再編に向け、打って出るだろう。自民には、小泉−安倍路線に違和感を覚える議員も多い。反小泉・安倍勢力を取り込んで再編だ。やるなら一気にやる」と明かす。
【51議席以上】
可能性は高くないが、安倍内閣は安定軌道に乗る。そして建て直しのため、秋の臨時国会前に内閣改造と党役員人事に踏み切るだろう。
一方、民主党は大混乱に陥る。小沢氏は「(野党で過半数割れなら)政界にいる必要はない」と明言しており、代表辞任、政界引退は必至。鳩山由紀夫幹事長と菅直人代表代行が連帯責任となり、後任は中堅若手の信任が厚い岡田克也元代表の可能性が高いが、「政権獲得が遠のくことで遠心力が働き、分裂もあり得る」(民主中堅)。
選挙後、永田町は地獄の釜が開きそうだ。
ZAKZAK 2007/07/23
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