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参院選、与党過半数割れ濃厚 産経新聞・FNN合同世論調査
23:14
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参院選の選挙戦最後の日曜日となった22日、与野党党首らは各地で熱心に支持を訴えた。そんな中、与党の苦戦が浮き彫りになった。産経新聞社はFNN(フジニュースネットワーク)と合同で19日から21日、世論調査を行い情勢を探った。与党の過半数維持には64議席の獲得が必要だが、自民党は支持層を固められず、選挙区、比例代表ともに苦戦。公明党も前回の13議席確保は微妙で、与党の過半数割れが濃厚だ。
最大の焦点は自民の獲得議席で、橋本龍太郎首相が退陣した1998年の44議席を下回る可能性もある。民主党は、選挙区、比例代表ともに自民を上回り、獲得議席を50台後半に伸ばす可能性があり、参院で第1党になるのは確実。ただ、選挙区は接戦が多く、投票先を決めていない有権者が4割程度と情勢は流動的だ。
勝敗を左右する29の1人区の多くは接戦で、自民が議席を固めたのは群馬、石川、和歌山、山口の4選挙区。富山、福井、鳥取、徳島、愛媛、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎は接戦だが、優位に立っている。
民主は、岩手、山形、山梨、三重、滋賀、奈良で議席獲得の見通しで、接戦の青森、栃木、岡山、香川、高知、鹿児島で優勢、他の選挙区も追い上げる展開が目立つ。野党共闘の無所属候補は沖縄で勝利しそうなほか、秋田で優勢。国民新も島根で議席獲得の可能性がある。
2人区の多くでは自民、民主が議席を分け合う形だが、民主が2人擁立した新潟で接戦、議席独占の可能性が出てきた。3人区は民主が2人擁立した千葉で2議席獲得の勢いのほか、埼玉、神奈川、愛知で自民、公明両候補と激戦を展開。5人区の東京は自民1人、民主2人、公明候補が抜け出し、残る1議席を自民、無所属候補らが争う。
比例代表は、自民が98年の14議席を下回る可能性がある。民主は20議席台を獲得しそう。公明は前回の8議席、共産は改選4議席、社民も改選3議席を獲得できるか微妙な情勢だ。国民新は1議席獲得をうかがう。
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