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【参院選2007 愛知ニュース】
比例、民主が大差 中盤情勢世論調査
2007年7月22日
参院選の中盤情勢を探るため、中日新聞社が実施した世論調査結果によると、愛知選挙区(改選数3)では民主と自民の両現職が激しくトップを競り合い、2人に公明現職が肉薄。民主新人も追い上げている。ただ、誰に投票するかを決めていない人が5割近くおり、情勢は予断を許さない。支持政党では自民がトップを維持する一方、比例代表でどの政党(候補者)に投票するかでは、民主が自民の2倍近くの勢いで、自民への逆風が表れた格好だ。 (愛知県政・参院選取材班)
◆大塚氏・鈴木氏首位争い
【選挙区情勢】
労組などの組織票が厚い大塚は民主支持層の四割強を固める一方、自民や社民、無党派層も一割が支持。地域別でも全県で幅広く浸透し、中でも地元の名古屋市や尾張西部、東三河地方では他候補から抜け出す勢い。三十−四十代の働き盛りの支持が厚く、三十代は他候補を引き離している。
鈴木は自民支持層の五割近くを固めたほか、社民支持層の三割近くも取り込んでいる。地盤とする西三河地方で他候補を大きくリード。農林・漁業では六割近い支持を集め、年代別では六十代以上の高齢世代で他候補を圧倒している。
山本は公明の九割を固めたほか、無党派層にも支持を広げつつある。一方で、連立を組む自民支持層は一割以下しか取り込めておらず、与党の選挙協力がまだ十分に機能していない様子がうかがえる。名古屋市の一部と尾張東部、知多で支持を集め、二十代、五十代の支持が高い。
組織票の薄い谷岡は民主支持層の二割強を固めたが、頼みの無党派層支持は一割程度に留まっている。浮動票の多い名古屋市では伸び悩んでいるが、尾張東部や東三河では健闘。五十代と農林・漁業者の支持は比較的高いが、二十、三十代の若い世代や女性層は現職にリードされている。
議席奪還を目指す八田は共産支持層の九割以上を固めたほか、社民支持層の一部も取り込む。名古屋市内で比較的、健闘しているが、三河や郡部では苦しい戦い。年代別では、三十代で大塚に次ぐ支持を集める。
平山は社民支持層の一部が他候補に流れ、三割強しか固められていない。男女、年代、職業ともに苦しい戦い。
兵藤、柘植、荒川は支持に広がりが見られない。
【政党支持率】
(1)自民(2)民主(3)公明(4)共産(5)社民−の順。「支持政党なし」の無党派層は44%で「最大勢力」といえる。
自民は男女間で支持率に大差はないが、民主は女性の支持が男性より10ポイント低い。年代別では、自民は六十代以上で優勢。民主は二十、五十代で自民を上回っている。二十、三十代は無党派層が多く、それぞれ56%、60%を占める。
地域別では、名古屋市中心部、東、北部、西三河で自民と民主が拮抗(きっこう)。名古屋市西、南部、尾張部、東三河は自民がリードしている。公明は尾張東部や知多で他地域の倍以上の支持を集めている。
【比例代表の投票先】
どの政党(候補を含む)に投票するかを「決めている」は43%。「だいたい決めている」を足すと計57%。
投票する政党では、民主が27%で自民の15%を大きく引き離す。次いで公明、共産、社民の順。
支持政党別では、民主が支持層の八割を固めた。自民は支持層の五割を固めたが、二割が民主に流れている。無党派層では「分からない・無回答」が六割を占め、民主は二割、自民は一割弱にとどまっている。
男女別にみると、男性で民主が自民を20ポイントも上回り、女性の同5ポイントに比べ大差をつけている。年代別では、民主は二十−六十代の各世代で自民を上回り、自民は七十歳以上で民主を上回る。地域別では、民主が全地域で優勢。
【調査方法】 18−20の3日間、県内の有権者に電話調査を実施。コンピューターで無作為に電話番号を発生させ、電話帳に番号を掲載していない人も調査できるランダム・デジット・ダイヤリング(RDD)法で、対象者にかかった1058件のうち、1000人から有効回答を得た。回答率は95%。
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