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原発建屋から立ち上る白煙の疑惑
下の写真を見ていただきたい。これは第九管区海上保安部が地震発生直後といえる時刻に撮影した柏崎刈羽原発3号機の写真だ。オリジナルの写真はコントラストが著しく低いため分かりやすいようにコントラストを補正している。
第九管区海上保安部の7月16日の記録新潟県上中越沖を震源とする地震関連(第3報)によると、この写真は午前10 時16 分頃から同10 時36 分頃までに撮影された4枚のうちの1枚であることが分かる。地震発生が午前10時12分頃だから地震発生から4分ないし24分までの間に撮影されたことになる。第九管区海上保安部が撮影した4枚の写真を見比べてほしい。原発以外のがけ崩れを撮影した3枚の写真は比較的コントラストが良いが、原発を撮影した写真だけ著しくコントラストが低くなっている。このオリジナルの写真と私が補正をかけた写真を見比べてもらうと、原発建屋から立ち上る白煙がオリジナル写真では明らかに目立たなくなっている。ここに何らかの作為の跡を感じるのは私だけであろうか。
東電関係者はこの写真について、建屋から立ち上る白煙は変圧器からの煙だとしているようだ。しかし写真をよく見てもらえば分かるように、変圧器付近からでている黒みがかった煙と、建屋後方に広がる白煙は別々の場所で発生しているように見える。もっというと写真手前に長方形のタービン建屋があり、その後方に正方形の原子炉建屋があるが、白煙は原子炉建屋から発生しているよう見える。
柏崎刈羽原発は沸騰水型の原発であり、原子炉で発生した高温・高圧の水蒸気が原子炉建屋から主蒸気管を経由しタービン建屋に送られて発電する仕組みとなっている。この水蒸気はタービン建屋で発電用タービンを廻した後で復水器を経て水に戻され、再び炉心に供給される。このため水蒸気が漏れるということは炉心の冷却材が漏れることを意味し、冷却材喪失事故ということになる。沸騰水型原子炉では、蒸気漏れなどにより主蒸気管圧力低下が発生すると主蒸気管が自動的に閉鎖されることになっている。この主蒸気管の閉鎖を行なうのが主蒸気隔離弁であり、完全に閉鎖されるまで数秒かかるとされている。その間、放射能を含んだ温度約230度、圧力約70気圧の蒸気が外界に放出され続けることになる。また主蒸気隔離弁が閉鎖されても直ちにすべての蒸気もれが止まるのではなく徐々に減少していくという。
今回の地震で柏崎刈羽原発は50件あまりのトラブルが発生したとしている。その内容を見てみると気になる記述がある。「3号機の原子炉建屋でブローアウトパネルが脱落」という記述だ。ブローアウトパネルとは圧力逃がし板のことであり、建屋内の空気圧が何らかの理由で上昇した場合、建屋の破壊を防ぐために開放状態となるパネルと思われる。このパネル脱落が7基ある原子炉建屋のうち3号機のみで発生した。
地震発生直後のモニタリングデータが公表されない疑惑
下の表は東京電力がPDFファイルで公表している柏崎刈羽原発の放射能モニタリングポストのデータだ。
この表を見ると奇妙なことに地震発生時間帯のデータがなく、地震発生から3時間近く経過した午後1時以降のデータしか公表していない。東京電力が公表した50件あまりのトラブルにモニタリングポストのトラブルは記述されていない。モニタリングポストは7基の原発を取り囲むように9つ設置されており、大気中に微量とはいえない量の放射能が放出されれば必ず検出するだろう。
なぜ地震発生時刻のデータを公表できないのか。東京電力からの説明はない。
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