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2007年8月4日(土)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-04/2007080401_02_0.html
小池百合子防衛相(衆院東京10区)が環境相時代、同省主催の国際シンポジウムを随意契約で受注した企業から百万円の献金を受け取っていたことがわかりました。献金は、一昨年の総選挙の公示直前で、公職選挙法違反の疑いがあります。
献金していたのは、官公庁の国際会議などのコンベンション業務を数多く手がけている「コングレ」(大阪市、資本金九千九百万円)。
小池氏が支部長を務める「自民党東京都第十選挙区支部」の政治資金収支報告書(〇五年)によると、小泉内閣の「郵政解散」にともなう総選挙の公示四日前の八月二十六日に、コングレ社から百万円の献金を受け取っています。
コングレ社は、〇五年度、環境省主催の環境ホルモンに関するシンポジウム「化学物質の内分泌かく乱作用に関する国際シンポジウム開催業務」(五千四百六十万円)を随意契約で受注しています。このため、〇五年八月の献金は、公共事業受注企業からの「選挙に関する」寄付を禁止した公職選挙法一九九条、二〇〇条(特定寄付の禁止)に違反する疑いがあります。
官公庁の契約は業界との癒着をなくし、金額を低く抑えるため原則として競争入札が義務付けられています。ところが、環境省は昨年、〇〇年度から〇四年度に発注した五百万円以上の事業、約三千二百件のうち、競争によらない随意契約が約92%を占め、各省庁のなかでも群を抜いて高いとの批判を受けました。コングレ社も、二〇〇〇年度以降、「世界湖沼会議運営業務」(〇一年度)など、五年間で計十件、総額三億八千七百万円をすべて随意契約で受注していました。
昨年四月二十五日の参院環境委員会で日本共産党の市田忠義書記局長が、随意契約の割合が異常に多い問題を追及、小池環境相(当時)は「効率性、透明性を高めるために見直しをしていきたい」と“決意”を表明しました。しかし、契約の「見直し」の結果は、シンポ開催業務の一般競争入札は困難として、業者が出した企画を発注者側が選定するという「企画競争」にとどまりました。
当の大臣が随意契約によって同省の仕事を一貫して受注してきた企業から献金を受けとっていたことは重大です。
小池事務所の話 コングレから百万円の寄付をちょうだいしていることは事実だが、環境省と随意契約をしている企業であるかは承知していなかった。献金と随意契約の因果関係もなく、寄付者の自発的な意思にもとづいての寄付と認識している。
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