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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/08/01-1346.html
今回の参議院選挙の結果、社民党の議席は比例区の2議席にとどまった。
私は地元大阪はもとより、比例3議席プラス大分1議席を目指して闘っていたので、この結果は残念だ。しかし、社民党はこれで5つの議席を参議院にもつことになった。私はこの数字には、数以上に大きな意味が生まれたと感じている。
たとえ30議席あっても、重しにならないときもある。逆に、たった1議席でも、政局を左右する1議席もある。それが政治の力学だ。今回は与野党逆転、そして民主党の獲得議席「109」。この2点によって、社民党の「位置エネルギー」が、参議院選前に比べて飛躍的に高まったのだ。
まず参議院で与野党逆転を果たしたことの意味は、今後の国会運営において極めて大きい。「参議院不要論」を唱える声が増えているが、それは衆参共に与党が多数を占めた場合のこと。いまの状況は180度違う。参議院の議長や議院運営委員長といった要職を、第一党となった民主党が握れば、例え衆議院で強行採決された法案が参議院送りになったとしても、議論をすべき法案はきちっと議論する日程を組むことができる。ひどい法案であれば、廃案にもちこむことも可能だ。
そこで、民主党の109議席。単独で過半数を得たわけではない上に、第一党から議長を出すなど「目減り」分を考えれば、他の野党や無所属議員との協力関係を重視せざるをえない数字なのだ。これからの6年間で、極めて重要な論点となる「憲法九条」や「集団的自衛権」についてしっかり歯止めのできる役割を社民党が担える可能性が大なのだ。それに、こうした参議院の自民党過半数割れは、おそらく6年間ではなく、9年間は続くとみられる。半数づつしか改選されないから、必然的にそうなるといわれている。自民党にとったら、3回続けて勝たないと過半数を取り戻せない。民主党にとったら、9年間のスパンで政策や戦略を考えていかなければならない。それだけ長期的な事態の変化だということなのだ。そんな状況で、社民党の5議席は重い5議席になる。
私は、二大政党制というものに過剰な幻想をもつのは危険だと思っている。テレビの討論番組のどこをみても安倍さんと小沢さんしかいない、という事態を想像してほしい。この二人だけで政治の方向性が決められると考えると、ちょっとゾッとする。社民党の福島さんがいて、共産党の志位さんや国民新党の綿貫さん、新党日本の田中さんもいて、それぞれの立場から議論を闘わせるなかで、国の舵取りをしていくのが健全な姿ではないか。
自社さ政権のときに、自民党は憲法の「け」の字も持ち出すことはできなかった。NPO法、環境アセスメント法、男女平等参画基本法、情報公開法など国民の権利を守る法律が次々と成立したのはこのときのこと。社民党と新党さきがけがガッチリ自民党をはさみこみながら、どんどん法律を通していったのだ。
社民党が「自民党にブレーキをかける民主党」のブレーキになれる好機が巡ってきたのだ。それはイコール、社民党の政策実現の機会がやってきたということでもある。比例区で社民党が獲得した票は263万人。決して小さな数字ではない。これだけの人が、社民党に望みを託してくれた。だから私は、かつてないチャンスを活かしたい。小さいけれど大政党の暴走をくいとめ、社民党の政策を実現させていくために全力で走っていく。
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