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『安倍内閣メールマガジン』最新号で安倍首相が公選法違反の「落選あいさつ」を発信?!
公職選挙法は、選挙後の当選および落選にかんする挨拶行為を、次のように規制しています。
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http://www.houko.com/00/01/S25/100B.HTM#s13
公職選挙法
(選挙期日後のあいさつ行為の制限)
第178条 何人も、選挙の期日(第100条第1項から第4項までの規定により投票を行わないこととなつたときは、同条第5項の規定による告示の日)後において、当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的をもつて次に掲げる行為をすることができない。
1.選挙人に対して戸別訪問をすること。
2.自筆の信書及び当選又は落選に関する祝辞、見舞等の答礼のためにする信書を除くほか文書図画を頒布し又は掲示すること。
3.新聞紙又は雑誌を利用すること。
4.第151条の5に掲げる放送設備を利用して放送すること。
5.当選祝賀会その他の集会を開催すること。
6.自動車を連ね又は隊を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすること。
7.当選に関する答礼のため当選人の氏名又は政党その他の政治団体の名称を言い歩くこと。
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上記の公選法の条項を、ひとことでいえば――「当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的で、戸別訪問・集会・デモ行進や街頭連呼、メディアをつかった宣伝はダメ」だということだ。
民主党・谷岡郁子さんのホームページが、この条項にひっかかりそうだということで、問題になった。
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http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/070802_3.htm
民主・谷岡氏 HPで当選あいさつ 指摘受け削除
公選法抵触の恐れ
(2007年8月2日 読売新聞)
参院選愛知選挙区で初当選した民主党の谷岡郁子氏のホームページ(HP)に、「今回の参議院選挙で当選させていただきました。『谷岡くにこ』力の限り頑張ります」などとする文書が掲示されていたことがわかった。公職選挙法では、当選あいさつで文書を掲示することを禁じており、谷岡事務所は、県選管から「法に抵触する恐れがある」との指摘を受け、1日夕、文書を削除した。
事務所関係者によると、文書は当選後、HPを管理する業者の助言を受けて掲載した。事務所側は、「当選お礼は駄目なので、決意表明の文書にしてほしい」と依頼し、文言を業者が作成したという。
事務所側は「スタッフも『ありがとう』などの文言もないので、問題ないと判断したと思う。慎重を期し、一時、削除した」と説明している。
県選管では「公選法は、選挙後に当選や落選に関する文書などでのあいさつ行為を制限しており、決意表明であっても抵触する恐れがある」としている。
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谷岡さんサイドは、「ありがとう」を言ってないので問題ないと判断したが、県選管は「決意表明であっても抵触する恐れがある」と“している”そうだ。
ならばこれはどうだろう? 本日(8月2日・木曜日)にインターネットで全国配信された『安倍内閣メールマガジン』である。このメルマガの冒頭部分をコピペで紹介しておく。冒頭記事「[こんにちは、安倍晋三です] ●覚悟を決めて」をごらんいただきたい。
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http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2007/0802.html
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安倍内閣メールマガジン(第40号 2007/08/02)
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8月に入り、夏の暑さも本格化してきました。「熱中症」にかかりやすい
この時期、日々のちょっとした心がけで防止することができます。
熱中症対策については、政府インターネットテレビでご覧いただけます。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1286.html
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□ 目次
[こんにちは、安倍晋三です]
● 覚悟を決めて
[お答えします]
● 河川の浸水対策(回答者 国土交通副大臣 渡辺具能)
[この人に聞きたい]
● DMATをご存じでしょうか
(独立行政法人国立病院機構災害医療センター院長 辺見弘)
● 再チャレンジに必要なのは、温かい身近な人の存在
(株式会社paperboy&co.代表取締役社長 家入一真)
[年金記録問題について]
[東奔西走]
(編集長 世耕弘成)
[官邸こぼれ話]
● 小川のせせらぎとともに
[政府インターネットテレビ番組ガイド]
● 美しい国づくり「ストップ! 地球温暖化」 など
[安倍内閣の動き]
● 東ティモール国際平和協力隊の表敬 など
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[こんにちは、安倍晋三です]
● 覚悟を決めて
こんにちは、安倍晋三です。
先日の参議院議員選挙の結果は、極めて厳しいものでした。
年金記録問題を引き起こした政府への怒り。相次ぐ閣僚の不適切な発言や
政治資金の問題に対する、いい加減にしろ、との怒り。
こうした国民のみなさんの怒りや不信が、今回の結果につながったことを
厳粛に受け止め、こうした厳しい声に真摯にこたえていかねばならないと痛
感しています。
私自身の進退も含め、いろいろとご批判があります。しかし、改革への流
れをここで止めるわけにはいきません。
教育再生や公務員制度改革、新成長戦略の推進、地域の活性化・再生、地
球環境問題の解決に向けたイニシアティブ、アジア外交の再構築、憲法改正
に向けた取組み。
先週号のメルマガでお伝えした、私の改革への決意に対して、力強い応援
メールをたくさんいただき、御礼を申し上げたいと思いますが、この決意は、
今でもまったくゆらいでいません。
改革の中身について、これまで十分に説明できず、政策論争を深めること
ができなかった点は、率直に認めなければなりませんが、私が進めつつある
改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えないのです。
今、政治の空白をつくることは許されません。ましてや、政治が混迷した
ために改革が遅れた、あの90年代の低迷期に後戻りさせるわけにはいかな
い。今後とも新たな国づくりを進めていくことが、私の使命であり、責任で
あると考えています。
「政府や政治に向けられた不信すら一掃できないようでは、新しい国づく
りなんてできないぞ。」これが、今回の結果によって示された、国民の強い
声だと受け止めています。
人心を一新します。改革をさらに前進させることができ、国民からも信頼
される体制へと、内閣の陣容を改めていきます。
政治資金の透明化をさらに高めます。政治家自身がまず襟を正し、あらぬ
疑惑をもたれることのないよう、オープンな仕組みをつくらねばなりません。
そして、今回の選挙で示されたもう一つの声、すなわち、改革の痛みを感
じている地方の声にも、改革の果実をさらに地方の実感へとつなげる努力を
尽くすことで、こたえていかねばならないと思っています。
まさに、今回の厳しい審判を、信頼される政治、真に改革を進める体制づ
くりを行うきっかけにしなければならないとの思いを強くしています。
私は、ここで逃げることなく、自らが先頭に立ち、国民の厳しい声に正面
からこたえていく覚悟です。そして、ゼロから出直す気持ちで、新しい国づ
くりに向けた信念を貫いていきたいと思います。(晋)
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ごらんのように、この記事は、「当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的」で、を「放送設備を利用して放送」する手段によって「文書図画を頒布し又は掲示」する行為を行なっている。ズバリ公選法178条に抵触する恐れがあるわけだが、愛知県選管の「公選法は、選挙後に当選や落選に関する文書などでのあいさつ行為を制限しており、決意表明であっても抵触する恐れがある」という見解によれば、この『安倍内閣メールマガジン』もまた、明らかに公選法違反の恐れがあるというわけだ。
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