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2007.7.31(その1)
森田実の言わねばならぬ[426]
平和・自立・調和の日本をつくるために【282】
惨敗で錯乱状態に陥り、立ち往生し、「続投」という救い難い非民主主義的な暴挙に出た安倍首相
「続投」の過ちを正すためには即時衆院解散・総選挙を実施すべきである
「いかに永く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題だ」(セネカ、古代ローマのストア派の哲人)
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自民党の先輩政治家がいまなすべきことは、若い安倍首相に「続投」決定の過ちを改めさせ、その上で若い政治家に真の政治家としての生き方を教えることである。政治指導者の真価は、順境の時よりも逆境の時に試される。
自民党は7月29日の参院選で大敗北をした。いままで守りつづけてきた参議院第1党の地位を失った。自民党が、いままでさんざんに見下し侮辱してきた民主党が参議院第1党になった。参議院議長も民主党から出ることになった。大逆転が起きたのだ。自民党がこの大敗北という逆境において何をするか――ここにおいて、自民党は真価が問われているのだ。
政党が大失敗を犯して敗北という苦難に陥ったときに指導者がなすべきことは、長い政治の歴史が教えていることである。その第一は、敗北という現実をはっきりと認めること。第二に敗北の原因を冷静に分析し、敗北の教訓を学ぶこと。第三に広く討論を興して再建の方向を議論すること。そして、自らの責任を明らかにし、ケジメをつけること。
だが、いまの安倍政権のリーダー的地位にある者は、この政治の基本を忘れてしまっているように見える。
自民党のリーダーたちの頭脳を支配しているのは何なのか。日本国民のことか? 違うように私には感じられる。自民党という政党のあり方のことか? これもそうではないように感じられる。選挙で敗北し最も苦難のさなかにおかれている候補者とその家族のことか? これもそうではないように感じられる。
安倍首相の続投は二つの密室の会談で決まった――とNHKが報道した。
NHKのことである。こういう報道を行うについて、あらかじめ“許可”をとっているのであろう。あるいは、“その筋”からの指示によるものかもしれない。その密室の会談とは、一つは森元首相と青木参院自民党会長と中川幹事長の三者会談。もう一つが安倍首相と麻生外相の会談だとNHKは伝えた。「安倍続投」は密室で決まったというのだ。NHKは「続投」を勧めたのは麻生外相だと報道した。
安倍首相はじめ自民党大幹部の頭脳の中にあるのは何か? 私には「自分さえよければ主義」のように見える。
政治指導者にとって第一に重視すべきは国民である。「民を尊しと為す」(孟子)ことが政治の基本である。しかし、わが国の政権党である自民党指導者の行動基準は「自分さえよければ主義」である。この点、アメリカ共和党のリーダーと似ている。
もはや、日本にはこんな「自分さえよければ主義」の政党はいらない。
民主党が成長してきている。政権を民主党にまかせるべき時がきているのである。
いま、日本の政治が最優先すべきことは、政治の基本を建て直すことである。このためになすべきこと――それは、安倍首相を辞職させること。それができないなら安倍首相のもとで衆院解散=総選挙を行うことである。
衆院を解散する場合は、総選挙の時期は与野党の話し合いで決めるべきである。衆院を解散すれば、国権の最高機関は民主党主導の参院だけとなる。衆院解散の時期が、政府与党の「自分さえよければ主義」にもとづく党利党略で決められてはならぬ。与野党話し合いによる衆院解散によって日本の政治の出直しを実行すべきである。
いまの自公両党は理性を失ってしまっている。国民による自公両党への厳しい批判が必要である。草の根レベルに民主党の組織を広げ、自公両党を草の根から放逐しなければならないと思う。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03544.HTML
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