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今回の参院選は異常な選挙でした。そのなかで、山形県でも自民党は大きな敗北を喫しました。山形県は、東北でも自民党組織が一番強く、前回、3年前の選挙でも東北1人区3つのなかで、山形県だけは勝っていたのです。しかし今回は、大きく引き離されてしまいました。候補者の選定に時間がかかったのは事実ですが、それは「万一逆風が吹いても勝てる人」を立てるために必要な時間でした。そして篠原さんという、59歳の納豆製造業に携わる女性に立っていただいたわけです。
この選挙期間中、自民党の各組織は全力をあげて応援をしてきました。集会には毎回、衆議院なみの人数が集まっていました。しかしそれは組織の中心的な人々がメインであって、今回の場合、どうもそこから先が広がらない。いつもの人たちが、周囲の10人、15人に声をかけていくという地道な活動のとちゅうで、都会からの激しい反自民の逆風が吹いてきて、我々のメッセージが流されてしまい、末端に届いていかないという印象です。
開票結果としては、天童市をのぞく県内の全市町村で敗北。最大の票田である山形市では、ダブルスコアで完敗でした。NHKの出口調査によると、自民党支持者の4割が相手候補に投票したということですから、勝てっこありません。
こうなってしまった理由については、後日このホームページで詳しく語ろうと思いますが、現時点で私は「年金記録問題」のせいではないだろうと感じています。山形県では、国民年金加入者がかなり多く、この人たちの年金はごく最近まで市町村役場が集金し、記録してきたので、記録を紛失しようがありません。厚生年金の組合員も、あまり職場を変えることをしないので、現に私の事務所にも年金問題に関する抗議の声はまったく入ってきておりません。
やはり、山形県における今回の逆風は、ここ5〜6年続いた市場原理主義、民間の利益追求こそが正しい政策であると言ってきたことに原因があるのではないか。小泉さんのグローバリゼーション政策の影の部分なのではないかと思います。当時から、「弱い地方や要領の悪い個人が置き去りにされつつある」という不安感は漠然とありましたが、小泉劇場のドラマに酔って、現実を忘れることができました。しかし今、興行がハネて酔いがさめてみると、地域社会は傷つき、個人の財布も薄くなっている。このときに、もし安倍首相が「先輩の改革の残した傷を癒すのは大変です」と、苦しげな表情で一生懸命に作業をしていたら、国民の反応は違っていたのではないでしょうか。しかし安倍首相は、「憲法を改正して、新しい日本を世界にアピールします」と声高に叫んだ。「ああ、やっぱり300議席を与えたのは間違いだ」という気分にもなろうというものです。
かくして、有権者からのリベンジが始まった、それもかなり強い地方からの反乱であったと思います。逆風は、日本各地で吹き荒れました。東北一人区に吹いた自民党への逆風に当たり、私も非常に疲れました。
http://www.katokoichi.org/yamagata/index.html
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