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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007080102037665.html
筆洗
2007年8月1日
衆議院のカーボンコピーなどと揶揄(やゆ)される参議院の「魅力」に、最初に着目したのは田中角栄元首相だったと聞いたことがある。当時は自民党一党支配の時代で、派閥の合従連衡で政権の帰すうが決した。どの派閥も勢力の拡張を目指し、衆院は議員争奪戦の場と化したが、田中氏は参院対策にも力を入れた
▼参院議員は解散がなくて任期が六年と長い。そこが魅力だったという。「数の力」を安定的に維持できるからだ。民主党の小沢一郎代表は田中氏の秘蔵っ子だった。その目には今回、参院選の勝利こそが政権への道と映っていたに違いない▼仮に次の衆院選で勝っても、事前に参院で多数を制していなければ政権運営は難しい。しかも任期は長いので直ちに劣勢を解消できない。今なら衆院選に勝てば、安定した政権を築くことができる。このシナリオが現実になるかどうかは、参院第一党の力をどう使うかがポイントになるのだろう
▼参院選で民主党が圧勝したことは間違いない。でも投票率は58%台。前回に続いて二回連続で上昇しているものの、六回連続で60%を割った事実は重い。今回と同様、自民党が惨敗した宇野政権下での参院選の投票率は65%だった
▼思い起こせば昨年春、民主党は「偽メール事件」で迷走を続け、前原誠司代表以下の執行部が総退陣した。そこで小沢氏が復権したわけだが、投票率がいまひとつだった理由に、民主党に対する信頼感の問題があったような気がする▼第二院で、政権担当能力を試してみよう。こんな声なき声が聞こえてくる。
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