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参院選序盤 本社情勢調査
2007年07月20日
◇3議席目巡り混戦 山根・高野氏、線上の戦い
朝日新聞社は17、18の両日、参院選埼玉選挙区(改選数3)で、県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報を合わせて総合的に序盤情勢を探った。調査時点では、民主新顔の行田邦子氏(41)が他候補に水をあけ、自民新顔の古川俊治氏(44)が混戦から抜け出た形だ。民主現職の山根隆治(59)、公明現職の高野博師(60)の両氏が残り1議席をめぐり、互角の戦いを繰り広げる。共産新顔の綾部澄子(48)、社民新顔の松沢悦子(59)、国民新新顔の沢田哲夫(43)の3氏は支持拡大に懸命だ。ただ、半数の人が投票態度を明らかにしておらず、終盤にかけて情勢は変化する可能性がある。
◇織部、松沢、沢田3氏懸命
自民・公明が与党で2議席を守るのか、民主など野党が2議席以上を奪うのかが注目される今回の選挙戦。民主支持層の6割程度を行田氏が、4割程度を山根氏が分け合う形となっている。自民支持層の1割程度も民主の両氏を支持した。一方、与党で2議席を目標に自民が公明に協力する態勢をとるが、高野氏は自民支持層に浸透していない。
行田氏は街頭演説で知名度拡大を図り、無党派層の約3割の支持を得る。今回の情勢調査と同時に行った世論調査で、今回の参院選に「大いに関心がある」と答えた人の支持も比較的高い。
古川氏は、自民支持層と農林漁業者層の約7割を固めた。世論調査で「投票判断で年金問題を重視しない」と答えた人の支持が目立つ。
山根氏は事務・技術職層の支持が比較的高い。無党派層の約2割に浸透しているが、女性の支持が約1割と苦しむ。高野氏は公明支持層をほぼ固めた。主婦層への支持も高いが、男性の支持は約1割にとどまっている。
綾部氏は共産支持層のほか、世論調査で「年金問題を大いに重視する」と答えた人から一定の支持を得ている。松沢氏は社民支持層をおおむね固めたが、伸び悩んでいる。沢田氏は出遅れている。
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