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Re: 言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん に対するレス。
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投稿者 茶々 日時 2007 年 7 月 21 日 01:03:11: 6YmOfrLmcqc3Q
 

(回答先: 言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん 投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 7 月 19 日 08:08:09)

http://yamaguchijiro.com/?eid=586#comments

Comment
2007/07/18 11:33 PM posted by: 一宮城県民
相変わらずのあなたの発言に対し、共産党の一支持者として私見を述べさせて頂く。

>未来永劫、与党になるつもりはないのかと訊きたい。

これについては、志位委員長がすでに発言している。批判対象の党首の発言くらいはチェ

ックすべきであろう。

>常に野党で、チェックとブレーキばかりではつまらないでしょう。

つまらないかどうかは、あなたの決めることではない。
政界を揺るがせ、阿部政権にダメージを与えた事務所費問題を、最初に明るみに出したの

は共産党と『しんぶん赤旗』である。
そして、案の定、この問題は民主党にも飛び火した。
確かに、民主党と共闘するには、「チェックとブレーキ」役を辞めないと難しそうではある。

それにしても、かつて社会党を破滅させた「与党にならなきゃ意味がない論」をまたぞろ持ち

出すあなたの神経がわからない。
最大の護憲政党だった旧社会党に続き、今度は共産党を解体するつもりなのか。
あなたほど改憲に貢献した政治学者は改憲派にもいないだろう。


>新自由主義反対と、戦争はしないという2点でまとまれば十分です。

なぜ、「護憲」と言わないのか。『憲法の争点化は望むところ』とあなた自身言っていたではな

いか。
三年後には改憲発議が可能になる。今回の選挙で選ばれた参議院議員は、改憲への態度

を明らかにすることが迫られる可能性が高い。
どうして、これ程重大な問題から逃げるのか。民主党が逃げれば、あなたも逃げるのか。あな

たはかつてこう言ったはずだ。

>党内右派の跳ね上がりを恐れている場合ではない。安倍政権と同じような改憲派には出

て行ってもらうくらいの気迫が必要である。これから2か月足らずの間、まさに正面からの論

争が期待されている。

あなたが何を言っても、民主党はマニフェストにおいて「護憲」とはついに言わなかった。
それどころか次のように言っている。

「一、現行憲法の「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を大切にしながら、足らざる

点があれば補い、改めるべき点があれば改める。」
「一、自由闊達(かったつ)な憲法論議を各地で行う。国民の多くが改正を求め、国会内の

広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討する。」

「改めるべき点があれば改める」。約束したことすら守らないことが日常茶飯事である政治の

世界で、この表現はもう、改憲しますといっているようなものだ。

(続く)
2007/07/18 11:37 PM posted by: 一宮城県民
民主党の小沢党首は、あなたのような夢想家ではない。
選挙で民主党が議席数で自民党を逆転しての政権獲得など有り得ないことを知っている。

今、民主党が目指しているのは分裂した自民の一部と合流することによる政権獲得である。

あなた自身、最近では政権交代ではなく政党再編を口にすることが多くなっている。『マガジ

ン9条』での提言では、こんな事を言っている。

>参院選で自公過半数割れしたら、政党再編はありうることです。自民党はどうしても過半

数を取るために、同じような考えをする民主党議員に手を突っ込んでくるでしょう。それはそ

れでいい。自民党の中からも、飛び出してくる議員がいると思います。こんな右よりの自民党

はもう耐えられないと言って。その時は「憲法改正を軸とした政党再編」はありうると思う。そう

なったらちゃんと、総選挙で国民に問えばいいんだと思う。

何の違和感もなく自民党で活動できる即戦力の改憲派議員を大量に取りそろえ、必要に応

じて供給できる体制を整えている民主党。
民主党への投票が議員の自民党への移籍という形で、結局は自民党への投票と同じ結果

となるトンネル政党としての民主党。
野党をまとめる以前に自党すらまとめられない民主党。

あなたは、「あくまで独自路線にこだわって与党を利するのか、野党としてまとまって安倍自

民党と対決していくのか」と仰るが、実際に自民党を利しているのは、自民党のバックアップ

要員をキープしている民主党の方ではないのか。

この民主党の「不たしかな野党」ぶりへの無批判さは、さすがは山口先生といったところであ

る。そして、現実政治に対する理解のなさもまた、山口先生ならではである。

政治家を動かすのは理念や政策ではない。議席とポストである。議席を失うリスクを冒してま

で理念に殉じる政治家はかなり稀である。
当然、民主党から自民党へ、あるいは自民党から民主党へ移籍する場合も、最も重視され

るのは憲法に対する態度などではない。選挙区事情である。
現在、自民党の衆議院比例区は郵政選挙での大勝の結果、党の実力以上の議席数となっ

ており、もはや伸びしろはない。従って、どんなバリバリの改憲派議員であっても民主党から

の移籍は不可能である。
こうした、選挙区事情のため、自民党に改憲派が、民主党に護憲派が集まるといったスッキ

リとした図式が成立する可能性は全くない。
当然、憲法をめぐるねじれは解消されず、今後も続くと見なければならないだろう。実際に起

こるのは「憲法改正を軸とした政党再編」ではなく、「憲法改正を口実にした政党再編」でし

かないだろう。
従って、自民・民主の両党に相当数の改憲派が存在する事態は変わらず、「総選挙で国民

に問」う、ことも不可能である。

そして、民主党が目指しているのが分裂した自民の一部と合流することによる政権獲得であ

るである以上、自民の議員達が違和感を抱かずにすむ程度までしか左には進めない。今で

も、既に限界に近いであろう。
護憲などと言えるはずがない。民主党が護憲と言えないのは、党内の分裂を避けるためだけ

ではない。

小沢氏が目指しているのは、政権獲得、ただそれだけである。彼が護憲という理念を持って

いるとはあなたも思わないだろう。

朝日新聞と東大蒲島研究室による2005年衆議院議員候補者アンケートによると、「憲法を

改正すべきか」の問いに対し、自民党では「改正すべき」と答えた候補者が87.2%。「どち

らかといえば改正すべき」を含めると97%にもなる。
一方、民主党はというと、「改正すべき」が46.3%。「どちらかといえば改正すべき」を含め

て71.3%。そして、「改正すべきでない」「どちらかといえば改正すべきでない」は、合わせ

ても僅か17.3%。

これは、候補者であり当選者のそれとは完全には一致しないであろうが、大筋で同様の傾

向にあると考えて良いだろう。
「どちらかといえば改正すべき」を含めると実に七割が改憲賛成の民主党が、改憲の党であ

ることは明白である。
そして、自民党の護憲派は一割にも満たない一方で、民主党内の改憲派は「改正すべき」

に限定してすら五割近い。
自民党の護憲派と民主党の改憲派の交換は、民主党の大赤字が確実であり、民主党に改

憲派が残ったまま、自民党護憲派が合流した場合ですら政権獲得は不可能である。
要するに、憲法を軸とした政党再編で民主党が政権を獲得することは有り得ないのだ。
(続く)
2007/07/18 11:50 PM posted by: 一宮城県民
勿論、小沢氏はこんなことなど百も承知であろうから、自民を離党してくる議員を憲法に対す

る態度によって篩いにかけるような余裕も、意志も、小沢民主党にはないであろう。バリバリ

の改憲派であっても、政権獲得のためならば躊躇うことなく受け容れるだろう。
だから民主党は護憲とは口が裂けても言えないのだ。

むしろ、政権獲得後は積極的に改憲の旗を振ることすら充分あり得るだろう。野党に転落し

た自民党から、改憲の旗を奪い取ることは自民党の求心力を奪う妙手である。


それに民主党は護憲票を獲得するのに、護憲を約束する必要もない。あなたのように、民主

党から護憲という言質を取ることも出来ないくせに、専ら護憲政党の支持者が読むメディア

で、専ら護憲政党を攻撃し、現実には有り得ない政権獲得という幻想を振りまくことで、護憲

票を民主党に移し替えることに血道を上げる人たちがいるからだ。


あなたのやっていることは順番が逆だ。衆議院小選挙区や参議院一人区や二人区で護憲

の共産党候補が居るからこそ、民主党に対して護憲の要求ができるのだ。
「護憲を約束しない限り、護憲票は手に入らない。票が欲しければ、護憲を約束しろ。そうで

なければ我々は共産党に入れる」。そう要求することが可能になるのだ。
あなたのお望み通り共産党が一方的に立候補をやめれば、もう、言質を要求することは不可

能になる。どうしてそんなこともわからないのか。

民主党より左に候補者が居なくなれば、民主党は護憲の匂いを振りまくだけで、容易く全て

の護憲票を獲得できる。そして、何の言質も無いのだから、まったく何のペナルティーもなし

に、改憲発議に賛成できるのだ。

政治家は明言した事ですら裏切るし、嘘をつく。まして、言質を取れなければやりたい放題

だ。

>共産党は比例代表で大いに頑張ってください。

民主党は今回のマニフェストで衆議院比例区の議席を減らすと言っている。共産・社民の護

憲政党は消えて無くなれということだ。本気で野党共闘をするつもりがあるのなら、こんなこと

はしないだろう。

>小選挙区や知事選みたいに一つのいすを争う場合は、よりましな方を勝たす政治的な判

断こそ必要です。

あなたは以前、『マガジン9条』での提言でも同様な事を言っていた。そもそも、憲法が争点

になっていない都知事選について、9条擁護を趣旨とする『マガジン9条』で提言を発表する

こと自体異常であるし、護憲派内で無用な亀裂を生じさせかねない最低最悪の行為である

が、内容もまた、問題の多いものであった。


>イギリスには「タクティカル ボーティング (戦術的投票)」という言葉が、一般の市民の間

に普通にありますが、日本でもそれをやらないとだめですよ。

イギリスには議席こそ少ないが、得票率では二大政党に匹敵する強力な第三党が存在する

。「戦術的投票」をしない、死に票覚悟の有権者が大量にいなければ有り得ないことである。
政党としてイラク戦争に反対したのは、この第三党だけだったことは憶えておいてもよい事実

である。

あなたの偏愛して止まないイギリス政治を見てみれば、有権者に「よりまし」を強要する二大

政党制が、「戦争か平和か」が問われる決定的瞬間にまったく機能しないことがわかる。


第三党が存在しないアメリカは更に酷い状態で、911後の報復戦争に反対した議員はたっ

た一人だけだった。二大政党が連めば、国民は何も出来ない。それが二大政党制である。

目の前にこんな悲惨な実例があるのに、あなたは、なぜか日本をそんな国にしたいらしい。

私には理解できないことである。
(続く)
2007/07/18 11:52 PM posted by: 一宮城県民
>そうすれば(公明党のように)キャスチングボートを握れる。共産党は「左翼の公明党」に

なるべきだと敢えて申し上げたいと思いますね。

公明党の実態は創価学会政治部である。公明党は学会の政治へのチャンネルの一つでし

かない。自民党を通じて政治を動かせるなら、彼らはそれで満足だろう。しかし、共産党は

政党である。

それにしても、この箇所には、あなたの本音がとても良く出ていると思う。要するに、共産党

は民主党の下請けの集票マシーンになれ、ということだ。

いったんこうした体制が出来上がってしまえば、もう、民主党の思うがままである。民主党が、

どれだけ右に行こうが、共産党が受け容れがたい政策を進めようが、踏まれても、踏まれても

ついて行く下駄の雪である。

そして、野党共闘の結果、めでたく自民党が分裂し、離党者が民主党に合流。念願の政権

獲得。自民から流入で以前にも増して保守系議員の増えた民主党は、用済みの共産・社民

に踏み絵を踏ませ(憲法でも、党名でも、綱領でも、何でもいい)、屈従しなければ、切り捨

ててお終い。
こうならないと考える理由を私は知らない。実際、旧社会党はこれと似たり寄ったりの経緯を

辿って解体消滅したはずである。

カレーライスをライスカレーに変えることが、まるで革命ででもあるかのように言い立てる、あ

なたの提言に従えば、遠からず国会から護憲政党は姿を消すだろう。それがあなたの望み

なのか。
2007/07/19 2:19 AM posted by: 中道左派系有権者skyblue
山口先生のご意見に賛成です。

僭越ではありますが、付け加えますと、
共産党は名実共に社会民主主義政党になってもらいたいです。
そのためには、党名の変更、綱領の大幅な変更、そして、評判の悪い民主集中制という全

体主義的な組織原則の廃止です。

「共産主義」というと旧ソ連や東欧共産圏の悪いイメージが残っておりますので、
左派の私といえども、共産党だけにはどうしても投票できません。
穏健な左派やリベラル派が投票できるような政党になってほしいものです。
2007/07/19 3:51 AM posted by: うぇ
宮城県民さんの意見はいつも興味深いですね


(以下私の感想)
★残り少ない選挙期間、もう一度、誰に投票するか、マニフェストを全部チェック
して、投票することにする(ただし投票したいという候補がいない場合、選挙区・
比例区のいずれかを白票、あるいは投票に行かないという選択をすることも0.1%
くらいはありうる)。
結局は正直に、自分の考えをしっかり固めて投票してほしい。迷っていたり、
マスコミにふらふら流されるようなヤツは、投票になんか行かないでほしいと
思うくらいだ(笑)。
その上で、宮城県民さんのように、この先を見通せる力を持ちたい。

私は「私たちのために頑張ってほしい」と議員を送り込むことも必要だが、
選挙ですべての議員が決まった以上は、自分が投票した議員にはもち
ろんのこと、自分と考えが近そうな議員、または自分と考えが近そうな政党に、
メールでも手紙でもなんでも要求しなければならない。また、ある政策に
おいては、他の政党にも、国会内での野党共闘などを要求すべきだろう。
ある時期、私は選挙が終わったら、次の選挙まで冬眠しなきゃしょうがない、
と思うのはおかしいと思うようになった。問題は国会で、どれだけ仕事を
してもらうかだし、それを私は監視すべきなのだと思うようになった。

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