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□自民惨敗、退陣現実味…ポスト安倍に麻生vs福田 [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072027.html
自民惨敗、退陣現実味…ポスト安倍に麻生vs福田
福田は地元で“足場固め”
「天下分け目」の参院選(29日投開票)で、自民党の苦戦が伝えられている。「自民惨敗」なら、安倍晋三首相の退陣が現実味を帯びるため、永田町では早くも「ポスト安倍」の話題が囁かれ始めた。麻生太郎外相(66)を本命視する声は根強いが、ここにきて政治路線で“反安倍”の福田康夫元官房長官(71)の存在がクローズアップされている。すべては参院選の結果次第だが、麻生vs福田の暗闘が切って落とされる。
衝撃的な数字だった。朝日新聞が20日、1面で伝えた参院選序盤の情勢調査は、自民党に改めて極めて厳しい現実を突きつけた。
「自公、過半数割れも」との見出しはともかく、党派別で獲得議席を推計した表は、自民関係者も目を見張るしかなかった。議席推計で自民党「33〜41〜47」、公明党「6〜10〜13」、民主党「50〜57〜63」となっていたのだ。
つまり自民党は41議席を基準にして、最悪なら「33議席」という大惨敗の数字だった。仮に、「30台」なら、自民党関係者も「安倍首相は即死となり、退陣に追い込まれるだろう」と危惧しており、「安倍退陣」に直結しかねない。
今回の参院選で、与党は過半数(122議席)を獲得するには64議席が必要で、公明13議席獲得を前提とすれば、51議席が勝敗ラインとなる。
朝日の最悪数字はともかく、安倍首相周辺も「40台後半なら御の字」と漏らし、橋本内閣が退陣に追い込まれた98年の参院選のときの「44議席」を下回った場合、「何が起きてもおかしくない」(自民党関係者)のが実情だ。
こうしたことから、安倍首相と福田氏の出身派閥、町村派の有力筋は「ポスト安倍」として、「麻生氏は、内閣の一員として安倍首相のよき相談相手になっている。安倍内閣が退陣するような事態となれば、麻生氏も一蓮托生(いちれんたくしょう)で責任を負わされることになる。そうなれば、うちの派閥は福田氏をかつぐことになるのではないか」と明かす。
福田氏は昨年の総裁選の際、世論調査で安倍氏に次ぐ人気を誇った。安倍、福田両氏は父親の時代から“因縁”があり、康夫氏の父、福田赳夫元首相が派閥のトップを晋三氏の父、晋太郎氏になかなか譲らず、晋三氏が苦々しく思ったという経緯がある。対アジア外交でも晋三、康夫両氏は対極にある。
安倍首相と福田氏の“不仲”は永田町でも広く知られ、「小泉政権の福田官房長官、安倍官房副長官の時代から亀裂は深まっていった」(官邸関係者)。だからこそ、「安倍氏がダメなら逆バリの福田氏だ」(町村派)という見方を強める結果となっている。
福田氏の最近の動向は、22日投開票の群馬県知事選に付きっきりという。知事選は、現職で保守系無所属の小寺弘之氏(66)と、自民公認で新人の大沢正明氏(61)が激突し、保守分裂選挙となっている。
福田氏は大沢氏の選挙対策本部長を務めているが、目下の情勢は「小寺氏ややリード」とされる。仮に大沢氏が負ければ、福田氏の地元の影響力は地に落ちてしまいかねない。このため、「福田氏は自分の選挙のときより一生懸命やっている」(自民党関係者)。
その福田氏の姿に、自民党有力筋からは「大沢氏を勝利に導き、足元(群馬)を固めることで、安倍内閣が退陣した場合、地元から福田氏登板という声が強く上がることを期待しているのではないか」との見方も出ている。
“足場固め”優先を裏付けるかのように、福田氏は他県の参院選候補者の応援を断っており、知事選終了後の22日以降も、今回の参院選で比例代表から出馬している群馬が地盤の上野公成元官房副長官(68)の応援に専念する。
前出の有力筋も「大沢氏と上野氏を当選させれば中央政界でも福田株は一気に上がる。しかし、大沢、上野両氏が負ければポスト安倍の芽は完全になくなるだろう」と指摘する。
地元にベタ張り中の福田氏とは対照的に、麻生氏は昨年の自民党総裁選の際、東京・秋葉原の演説で「オタク」を中心に人気が急上昇し、参院選では候補者からの応援依頼が殺到。連日、全国を駆けめぐっている。
麻生氏独特の毒舌が人気の秘訣だが、19日に富山県内で行った講演では、国内外の米価を比較する例え話として、「7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」と発言。野党は早速、「安倍内閣は失言が止まらない」と攻撃している。
安倍政権下で冷や飯を食わされている谷垣派などの宏池会グループには首相に対する不満がくすぶり、「安倍退陣」なら政治信条も近い福田氏を担ぐ可能性がある。一方で、麻生派も宏池会の流れを汲む。
最終的に「ポスト安倍」の帰趨を決めるのは最大派閥の町村派となりそうだが、「福田氏より麻生氏の方が国民的人気があり、思想的にも安倍首相に比較的近い」(自民党筋)との声もある。
「ポスト安倍」をめぐる暗闘は選挙後、一気に本格化する。
ZAKZAK 2007/07/20
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