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http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707170159.html から転載。
拉致問題も参院選次第 北朝鮮次官がヒル氏に '07/7/17
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北朝鮮の金桂冠外務次官が、六月に訪朝したヒル米国務次官補に対し、拉致問題を含む日朝関係について「参院選の結果をみて考えたい」と伝えていたことが十七日、複数の日朝関係筋の話で分かった。北朝鮮側は、経済制裁などの“圧力路線”を崩さない安倍政権が参院選で苦戦している状況を踏まえ、当面は政権の行方を見定める姿勢を示したとみられる。
北朝鮮は核問題をめぐって、寧辺の核施設の稼働停止を十五日に発表。十八日からは北京での六カ国協議首席代表会合で、核施設「無能力化」などの具体的手順が論議される見通しとなるなど前進が見られるが、拉致問題をはじめ、日朝関係はなお停滞が続きそうだ。
ヒル氏は六月二十一日、平壌での金氏との会談で「日朝関係を改善していくことが重要だ」と指摘。その上で(1)日本は日朝平壌宣言に従って日朝国交正常化に取り組む用意がある(2)北朝鮮が拉致問題を含む日朝関係に真剣に対応することを期待する―との日本政府の意向を伝達したが、金氏は参院選の結果を勘案するとの回答にとどめた。
当時は、年金記録不備問題や松岡利勝前農相の自殺で安倍内閣の支持率が急落。これを受け「世界で最も日本の選挙情勢を研究している」(政府関係者)とされる北朝鮮側が、参院選の結果によっては日本の対北朝鮮政策が変化する可能性もあるとみて、様子見の構えを取ったとみられる。
日本側は「以前から参院選までは実質的交渉は困難とみており、織り込み済みだ」(政府筋)と現段階では冷静な受け止め方をしている。
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