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比例投票先 民主30%、自民23% 本社連続世論調査
2007年07月16日03時40分
朝日新聞社が14、15の両日実施した参院選の第10回連続世論調査(電話)で、「いま投票するとしたら」として聞いた比例区の投票先は、民主が30%(前回26%)と伸び、自民は23%(同22%)だった。選挙区でも民主32%(同28%)、自民26%(同25%)と、民主が増加傾向だ。安倍内閣の支持率は30%(同31%)、不支持は55%(同51%)で、不支持は就任以来、最高を記録した。
比例区投票先の推移
安倍首相と小沢代表の印象
参院選が公示され、投票先を明らかにする人が増えている。そのなかで民主の伸びが目立つ。
5月12、13日の第1回調査の投票先は、比例区が自民28%、民主21%、選挙区が自民31%、民主22%と、自民がともに優位だった。比例区では第5回に民主が初めて自民を上回り、一度は互角となったものの、第8回以降再びリード。今回、大きな差をつけた。選挙区も第5〜8回は競り合っていたが、第9回で民主がやや上回り、今回さらに水をあけた。自民、民主以外の今回の比例区投票先は公明5%、共産4%、社民3%など。
選挙の結果、与党と野党のどちらの議席が多数を占めてほしいかでは、「野党」が54%(前回48%)とこれまでで最多となった。「与党」は29%(同29%)だった。
年金記録の問題で国民の怒りが「まだ続いている」と思う人は88%と依然として高い。自分の年金に対する不安が「解消していない」人も50%と半数にのぼる。「解消した」は11%、「もともと不安はない」は33%だった。
赤城農水相の事務所費をめぐる政治資金問題で安倍首相の対応が「適切ではなかった」とみる人は71%に達した。「適切だった」は15%にとどまる。投票先を決めるとき「政治とカネ」の問題を「重視する」は68%にのぼる。
●首相の印象「悪化」45パーセント
今回の世論調査では、「最近の発言や行動をみて安倍首相の印象がよくなったか」どうかを聞いた。「よくなった」が6%にとどまるのに対し、「悪くなった」が45%にのぼった。「変わらない」も45%。参院選では安倍首相を「選挙の顔」と押し立てる自民だが、有権者の首相を見る目は厳しいようだ。民主の小沢代表は「よくなった」が10%、「悪くなった」が14%で、「変わらない」が71%と最も多かった。
安倍首相の印象が「悪くなった」は男性で47%、女性で43%。民主支持層では「よくなった」が3%、「悪くなった」が59%。無党派層でも「よくなった」は2%、「悪くなった」が49%だった。自民支持層で「悪くなった」が26%と、「よくなった」の15%を上回るのも目を引く。
参院選公示前からメディアに積極的に登場するなど国民へのアピールを狙った安倍首相だが、いまのところ効果はあまり出ていない形だ。
小沢代表の印象は「変わらない」が男女、年代を問わず圧倒的。無党派層でも「変わらない」が79%と多く、「よくなった」7%、「悪くなった」11%だった。
〈調査方法〉全国の有権者を対象に「朝日RDD」方式で電話調査した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。有効回答は1118人、回答率は65%。連続調査は5月12、13日から毎週末に実施している。
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