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<2007・チャンネルYou>
仕事や旅行で、参院選投票日(29日)に投票できない人のための期日前投票が13日午前8時半から始まった。03年末に施行されたこの制度は、今回も利用者の大幅な増加が見込まれるだけに、その行方は選挙結果を占う重要な指標となる。また、海外在住日本人の選挙区の投票が、今回から可能となった。二つの制度、どのような手続きが必要だろうか。【七井辰男、上海・大谷麻由美】
◆20歳が条件
封筒に入れて署名するなど面倒な手続きが多かった不在者投票に比べ、期日前投票は簡単だ。各市町村に公示日翌日(今回は13日)から投票日前日(同28日)まで設けられる期日前投票所を利用すれば大事な一票を有効に使える。
自宅に送られてきた投票所入場券か、本人確認ができる運転免許証などを受付で提示すると、宣誓書が渡される。これは「投票日に投票所に行けない人は宣誓書で申し立てをしなければならない」と法律(公職選挙法施行令第52条)に定められているためだ。
宣誓書に住所・氏名・生年月日や仕事、旅行など不在理由を記入して提出し、本人と確認されれば、投票用紙が手渡される。
注意点は、期日前投票は投票日の投票とみなされるため、実際に期日前投票した時点で選挙権がないといけないこと。投票日に満20歳を迎える人は利用できず、投票日に投票するか、不在者投票をするしかない。
従来の不在者投票制度は、入院患者や老人ホームの入居者、長期出張や事故などのため投票日に投票所に足を運べない人だけが対象で、レジャーや旅行を計画している人などは制度を利用できなかった。これでは投票率が上がらないため、不在者投票制度を存続させながら、こうした人もすべて投票権を行使できるように03年末に施行されたのが、期日前投票だ。
◆夏休みの影響
期日前投票は手軽に投票できることから利用者は増え続けており、04年の参院選で投票者総数の約12%に当たる約717万人、05年の衆院選で同約13%の約896万人が利用。投票日が夏休みと重なる今回は「年金問題で関心が高く、1000万人を超える」(自民党関係者)との見方も出ている。無党派層に加え宗教団体や労組など、組織票の動向を判断するカギにもなりそうだ。
◇在外投票、選挙区でも可能に
◆登録10万人に
一方、海外在住の日本人は、これまで衆参両院の比例代表しか投票できなかったが、06年の公選法改正で、今回から選挙区も可能になった。在外選挙人名簿の登録が必要だが、今回は世界で10万3810人が登録し05年衆院選より2万2532人増えた。投票所となる在外公館・事務所は200カ所に及ぶ。外務省は12日深夜、総務省から参院選のデータを取り寄せ、在外公館で投票が始まる13日午前9時半(現地時間)に間に合うよう徹夜で送信を終えた。
世界の都市で、ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで3番目に日本人の多い中国・上海の在留邦人は昨年10月現在で4万3990人(前年比9・25%増)。03年から昨年までに2万人以上増加したこともあり、在外選挙人名簿の登録申請者数は04年の748人から昨年は2268人に増えた。在上海日本総領事館では企業などに館員を派遣し、選挙人名簿の出張登録をしてきたが、「『いつ来てくれるんですか』と催促される人気ぶり」(総領事館員)という。
毎日新聞 2007年7月13日 東京夕刊
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