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いよいよ明日から参議院選挙が始まる。「年金逆風」で投票日を1週間延ばした安倍政権への審判が29日に下される。05年の小泉劇場をピークにして誕生した巨大与党=自民党の急膨張は、この通常国会では衆議院で14回連続の強行採決(参議院は3回)という「問答無用国会」をつくりだした。政治とカネをめぐる不祥事は後を絶たず、まさに政治は「機能麻痺」に陥っている。何についても場当たり的な対応う繰り返している安倍官邸は、「年金逆風」を切り抜けるために、バーゲンセール的な耳障りのよいサービスを連発しているが、参議院選挙後に与党が仮に辛勝すれば、手の平を返すようにして「消費税増税」をはじめとした「国民負担増」のあれこれをテーマにしていくのだと私は予想している。
安倍政権が拘泥してきた「美しい国」とは、教育基本法を「改正」して、防衛庁を防衛省に格上げして、米軍再編支援を無条件で後押しし、憲法「改正」の道をひらくというおそろしい「復古主義」「右寄り路線」である。この点では、民主党内にも自民党とそう変わらないか、むしろ尖鋭的な人々がいて、与野党対決のテーマと出来ないでいる。年金も大切だけれど、憲法9条改憲と戦争国家に歩んでいった場合に「年金は大丈夫になったけど、戦争もやってます」という社会状況はありえるだろうか。戦後日本社会がアメリカにない「国民皆年金・医療保険」をめざして社会保障制度を充実させてきたのも、平和憲法があってのことである。戦争は、社会保障基盤をぶち壊す。格差社会の広がりで「社会保障」の枠外に追い出されていく人々が増大している。「社会保障」を土台から壊してしまえば、「焼け野原の平等」が生まれるかのような気分も漂いつつある今日、「憲法と年金」をしっかりと結合して参議院選挙を戦い抜きたい。
明日からハードな日程が始まるが、寸暇をさいてブログでの発信を続けることにする。
もう一度、「時代はオムライス党」(きっこのブログ)を読んでいただきたい。今日の耐震偽装の裏面を書いた記事も必読だ。
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