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□小沢、自民分断策謀…政権瓦解へ捨て身のゆさぶり [ZAKZAK]
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小沢、自民分断策謀…政権瓦解へ捨て身のゆさぶり
次期衆院選あえて空白区、鞍替え組待つ
12日の参院選公示を控え、民主党の小沢一郎代表が最後の大勝負にでている。政界再編をちらつかせるほか、政治生命をも賭け、自民党に揺さぶりをかけているのだ。年金問題、赤城徳彦農水相の事務所費問題など相次ぐ“不祥事”で、追い風にある民主党は参院選での与野党逆転に自信を深めている。剛腕・小沢氏の視線の先には、自民分断→政界再編という野望がある。
「自民、公明で過半数を割るようなことになったら、また(自民党から)1人抜け2人抜けして政治が混乱することを心配する。若き獅子(安倍首相)をつぶしてしまうのは大きな損失だ」
安倍首相の後見人を自任する自民党の森喜朗元首相は10日、松山市で講演し、訴えた。
小沢氏が参院選後の政界再編に言及していることを踏まえ、参院選での与党敗北は安倍政権の崩壊につながりかねないと危機感を訴え、自民党内や支持組織を引き締める狙いがあるとみられる。
小沢氏は、これまでも自民党政権瓦解に向け、挑発を繰り返している。その一つが「政界再編」発言だ。
6月24日のNHKの討論番組。司会者から、参院選で与党を過半数割れに追い込んだ「後」のことを質問され、小沢氏はこう話している。
「(与党で)参院が過半数ないと政権運営ができませんから、そうすると自民党内でもどうするんだ、こうするんだという議論になる。われわれ(野党)の方もどうしよう、こうしようという議論になる」
参院での与野党逆転後は、政界再編が必至との見方を示したのだ。
民主党幹部は「淡々と語る表情とは裏腹に、参院選後には、自民党を真っ二つに割ってやるという鬼気迫るものを感じた」と明かす。
すでに、小沢氏は「自民分断」に向け、布石を打っている。
民主党は次期衆院選の候補者擁立を急いでいるが、あえて選挙区を空けている節がある。300小選挙区のうち、民主党の空白区は97選挙区と約3分の1もあるが、これも戦略のうち。
民主党幹部は「残りの衆院選の候補者は立てようと思ったら、すぐにでも立てられる。それをあえて立てていないということは…。自民党の議員は民主党に来るかどうか迷うだろうなあ」と漏らす。
民主党事情通も「今回の参院選で与野党が逆転すれば、小沢氏は自民議員に、民主党からの衆院選出馬を促すよう仕掛けるつもりなのではないか。空白区は自民から移ってくる人のために空けているとみるべきだ。自民議員を引っ張り込み、うまくいけば衆院も過半数割れに追い込み、最悪でも自民に揺さぶりをかけることで解散を迫るのだろう」と解説する。
自民党内には、安倍政権から冷や飯を食わされ、距離を置く谷垣禎一前財務相ら旧宏池会グループなどの不満がマグマのようにくすぶり、いつ噴火してもおかしくない状況にある。
政権交代という最終目標に向け、小沢氏が自民党内の反安倍勢力と合体する可能性もあるのだ。
小沢氏も自民政権瓦解に向け、政治生命をかけた最後の戦いに挑んでいる。
8日、小沢氏はフジテレビ系『報道2001』に出演し、「国民の皆さんがわれわれを選択してくれると確信しているが、万が一の場合、私が政界にいる必要はないと思っている」と、政界引退にまで言及し、自ら退路を断ち切った。
安倍首相にも退陣を迫る小沢引退発言には、森氏が10日の講演で、「人の同情を誘うのか、党内を叱咤(しった)激励する意味なのかどちらでもいいが、選挙に勝てなかったら議員を辞めるというのでは駄々っ子みたいだ」と批判。自民党内にも穏やかでない空気が流れている。
それでも、自民党には「小沢氏が代表のほうが与しやすい」との思いは強い。
都内のホテルで1日行われた民間シンクタンク主催の党首討論。自民党内には、民主党の政策の実現性のなさを浮き彫りにすることができたとして、「首相の圧勝に終わった」(中川秀直幹事長)との空気が漂った。
民主党内からも「旧田中派で生まれ育った小沢氏には古い自民党のイメージがあり、民主党が反自民の受け皿になるか疑問だ。しかも、小沢氏は党首討論で覇気がない。これでは民主党に票は集まらない」(有力筋)との声が漏れる。
こうした小沢氏の弱点を突き、劣勢の安倍首相は「自民Vs民主」ではなく、「安倍Vs小沢」の構図を訴える戦術に切り替え始めた。
中川昭一政調会長も「やはり参院選では安倍氏と小沢氏のどちらがふさわしいかを問うべきだ」と話している。
各社の世論調査でも、「小沢人気」は常に「安倍人気」の後塵を拝していた。安倍内閣の支持率低下に歯止めはかからないが、有権者がそのま「小沢民主」を支持するとは限らない。それでも、剛腕・小沢氏が最後の戦いに命を賭ける。
ZAKZAK 2007/07/11
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