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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-11/2007071103_01_0.html から転載。
2007年7月11日(水)「しんぶん赤旗」
“増税隠し”“トリック”と指摘され
公明党 しどろもどろ
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テレビ朝日系番組「TVタックル」
「悪質なトリックです」。日本共産党の小池晃参院議員は九日放送のテレビ朝日番組「たけしのTVタックル」に出演し、公明党の“増税隠し”をずばり指摘しました。
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定率減税廃止で大増税
“国民に謝りなさい”
小池議員ずばり
番組では、六月からの住民税大増税が論点になりました。
まず、昨年は三万四千三百円の住民税が、三十三万二千六百円に増加した神奈川県在住の女性の実例を紹介。女性は、「納付書の金額を見ても、ゼロが一つ多いんじゃないかと思って…」「まさかここまで上がるとは思わなかったので。金額を見て思わずそのまま、ゴミ箱に捨てようと思った」と怒りを語りました。
これを受けて、各党代表やコメンテーターらによる討論で―。
公明党の福島豊衆院議員がパネルを示しながら切り出しました。「もう一つね、図をちゃんと見ておいていただいた方がいいと思いますので…」
「税の総額は変わっていません」というタイトルのこのパネル。年収五百万円の四人家族の所得税と住民税の合計額が、「トータルでは変わらない」と説明する福島氏に、すぐさま「それはおかしい。まったくまやかしですよ」と切り込む小池氏。
スタジオ騒然
パネルには、「定率減税廃止分は除く」と小さく記入されているだけで、税源移譲前の所得税・住民税の合計額のグラフと、税源移譲後のグラフがまったく同じ高さになっていました。
「そんなもの(パネル)出しちゃだめだよ」と民主党の原口一博衆院議員が声を上げるなど、スタジオは騒然。
コメンテーターの大竹まこと氏が、福島氏が示したパネルを取り上げて、「どこがだめ? どこがだめ?」といいながら、小池氏に運びました。
小池氏は「定率減税廃止で、年収五百万円の四人家族で年間一万七千六百円の増税になった。その定率減税廃止分を除いて納税額を変わっていませんというのは悪質なトリックだ」「上がっているのに、わざわざ除く。こういうのは増税隠しなんですよ」ときっぱり。
福島氏は、「定率減税分は中にちゃんと書いてある」「隠そうと思ってたわけじゃない」と苦しい言い訳。
「何で隠したいかよく分かる」と、小池氏は、公明党が二〇〇三年の衆議院選挙の公約の中で、年金財源を口実に定率減税廃止を打ち出したことを指摘し、「だから、隠そうとしている」と批判しました。
さらに、自民・公明両党が年金財源を口実に定率減税廃止と高齢者増税を実施しながら、その増収分(約二兆八千億円)の二割(約五千百億円)しか、年金財源に充当されていない実態を指摘した小池氏。「ウソ八百なんですよ、公明党のやったことは。国民に対してちゃんと謝らないとだめだよ」と迫りました。
法人税下げ温存
コメンテーターの評論家、森永卓郎氏は、一九九九年度税制「改正」で定率減税とともに導入された法人税率引き下げが今も温存されていることを指摘し、こう強調しました。「企業の方だけは法人税率の引き下げを残して、個人だけ定率減税を廃止して増税をするというのは、景気が回復し、税制の抜本的改革の中に織り込むかたちで解消すると決めた法律にも違反している」
福島氏は「政治というのは時間の関数だ」と、意味不明の言い訳をするしかありませんでした。
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■関連キーワード
住民税、消費税、サラリーマン増税(http://www.jcp.or.jp/akahata/keyword/003_inc.html)
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