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http://amesei.exblog.jp/m2007-07-01
2007年 07月 10日
いよいよ、朝鮮半島で「戦争状態」の終結か
アルルの男・ヒロシです。
先ほど、ウォールストリート・ジャーナルの電子版を見ていたら、U.S. Studies Ways
To Formally End The Korean War(米国は、公式に朝鮮戦争を終結させる方法について野検討を始めた)という記事があった。
北朝鮮は、ヨンビョン核施設の封鎖と査察を受け入れ、現在もIAEAの査察官が北朝鮮入りしている。北朝鮮をめぐっては、アメリカは先月にマカオの銀行にあった金正日の個人資産の凍結を決定し、ロシア、アメリカNY連銀という複雑な送金経路を経て、北に資金を返還しおえたばかり。
タカ派とウォール街の意向を重視する、WSJが一面でこのような記事を掲載することは、かなりアメリカ側としては本気なのだろうとうかがわせる。ブッシュ政権としても、イラク戦争で信頼を失った一方で、北朝鮮和平を実現することで、実績を後世に残したい腹積もりだろう。ネオコン派の退潮はいよいよ本格的である。
WSJの記事で注目したのは、和平を実現した後、韓国に3万人も駐屯している在韓米軍の扱いで、北朝鮮としては、勃興している中国に対するカウンターバランスとしてむしろ駐留を望んでいる可能性もある、としている部分。このあたりは、WSJの願望も入っているのではないか。日本が「頼りない」以上は、アメリカが負担を背負うしかないというあきらめもあるだろう。
しかし、和平が実現した暁には、アメリカ軍を駐屯させ続ける理由がなくなった、と中国側の高官が主張することは確実だろう。いずれにせよ、韓国と北朝鮮と米国の間で、DMZのトリップワイヤをどのように除去するかという問題が具体化してくるはずである。実際にはある程度話は進んでいるのかもしれない。シンクタンクがさまざまな献策を行うだろうから注目したい。
しかし、本当の問題は「市場」として出現する北朝鮮地域をどのように列国が管理するかという問題かもしれない。すでに90年代から Northeast Asia Cooperation Dialogueという形で安全保障面での議論が北東アジアで進んでいたわけだが、WSJでは、具体的に、経済的な側面での各国の利害の衝突を防ぐための欧州のOSCEや東南アジアのアセアンのようなダイアローグが必要だろうということである。おそらく今の六カ国協議を発展的にそのような地域安全保障・経済機構に解消させて、中国とアメリカが利権の調整を行うはずである。
韓国は重油支援を行ったので、利害関係者として参画できるだろう。問題は日本である。安倍政権はかたくなに北朝鮮問題を政権浮揚の術策に利用してきた。「拉致の安倍」としては、簡単には、北朝鮮にたいする経済協力のダイアローグには参加できないだろう。
その間に列国の北朝鮮支援プランは決まっていくかもしれない。北朝鮮に対する原発支援、それ以外のビジネスチャンスは日本の商社やゼネコンにとってもたくさんあるはずなのだが、拉致問題が足かせになってしまう可能性もある。拉致問題の最終的解決の定義が曖昧である以上、政府はいつまでも問題が解決していないという振りをすることができる。
そんな中、拉致被害者を何度も目撃してきたとされる、元工作員の安明進氏が、韓国内で北朝鮮製の覚せい剤を密売したとされる容疑で逮捕されてしまった。これは韓国政府による明確なシグナルだろう。スパイとして役に立ってきた、安氏の利用価値がなくなってしまったということなのだろう。
その安氏の証言こそが、拉致被害者生存の有力な根拠となっていたわけである。
そうなってくると、日本政府の戦略は完全に裏目に出てしまった、ということになる。
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ウィキペディアから
安明進(アン・ミョンジン、안명진、1968年-)は、元北朝鮮工作員。金正日政治軍事大学卒。韓国への亡命後、国家安全企画部(現国家情報院)を経て現在は韓国ガス公社勤務。
1993年、朝鮮労働党中央委員会作戦部所属時に大韓民国に亡命。その後1997年にソウル特別市で「88年9月から91年初めにかけて金正日政治軍事大学で、行方不明になっている横田めぐみさんを見た」と証言。この発言が突破口になり、1978年に起きた一連のアベック失踪事件や、ヨーロッパに留学したまま行方不明になっていた日本人が、北朝鮮に拉致されていたことが解明された。
しかしその多くの証言には以下のような疑問符が付いている。
* “なぜ亡命してから4年後に突如横田さんの目撃証言を行ったのか?”
* “第三者からの又聞きを、さも自分が見聞したように言っているのではないか?”
* “もっと上の位にいた亡命者、もしくは国家情報院関係者の発言を代弁しているのではないか?”
このように言われる根拠として、1994年10月17日号のAERAでインタビューを受けた際、その中で横田さんら拉致被害者について全く言及していなかったこと、2003年にはある週刊誌で拉致被害者家族の横田さん夫妻が対談した際に「横田めぐみさんは金正日ファミリーで日本語の家庭教師として生きている」と発言したこと、更には亡命後に建設された北朝鮮の軍事施設について構造を知っているかのようにコメントした事などが挙げられる。拉致被害者の一人である蓮池薫も“軍事大で他の10人の日本人と共に姿を見た”との証言に対し「北朝鮮で彼に逢った事はない」と発言している(2005年7月 29日)。
最近では2006年6月の南北離散家族再会行事の際に、フジテレビの番組内で、ある離散者に付き添っていた韓国政府(統一省)職員を「監視担当の北側工作員」と間違ってコメント。韓国外務省の抗議を受けてフジテレビ側が謝罪する事件が起こった。
公社職員だが勤務の実態はほとんどなく、“反北朝鮮の宣伝塔として活動している”と見る声がある。
2007年7月9日、中国で入手した北朝鮮製覚醒剤を韓国国内で密売したとして逮捕(聯合ニュース電)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%98%8E%E9%80%B2
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