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□「日本語でケンカも」 軟禁チリから出馬フジモリ元大統領 [読売ウイークリー]
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070710-02-0202.html
2007年7月10日
参院選(2) 「日本語でケンカも」 軟禁チリから出馬フジモリ元大統領
国民新党からの参院選出馬を発表したフジモリ元ペルー大統領(68)。外国の元国家元首では初めてという立候補の真意は何か。当選したら、どんな政治活動をするのか。南米チリの首都サンティアゴ郊外で自宅軟禁下にある本人に先月27日、直撃インタビューした。
――そもそも、出馬を決めたのは、なぜか。
「要請をいただいてから深く考え、比例代表で出馬することを決めました。国民新党から私の(ペルーでの)政権の結果や実行力を高く評価してもらい、日本のためにもこの経験を生かせると思っての決断です」
――当選したら、日本の政治家として何をするのか。
「アジア諸国との外交とか、北朝鮮拉致問題などでは、(大統領としての)経験もあり、能力もあると思っています。治安問題でも、10年間テロ対策にあたった経験があります。危険な国を安全にすることに関心を持っています」
フジモリ氏は、2000年から05年までの日本滞在中、九州などの地方各地の不況を目のあたりにしたことから、「地方経済を活性化する政策作り」を目指すともいう。
会見では、何度か詰まりながらも終始、日本語で答えた。「日本語は大丈夫か」と聞くと、
「日本滞在中、先生に週5回ついて勉強しました。国会では日本語でケンカもやりますよ」。
そして、日本国民へのメッセージとして、
「具体的な結果を出すので、応援をお願いしたい」
と続けた。とはいえ、フジモリ氏は大統領時代の人権侵害事件などによりペルー国内で訴追されている身。チリ最高裁は、フジモリ氏を自宅軟禁下に置いたうえで、ペルーへの身柄引き渡しの是非を審理中だ。日本に戻れる可能性は、チリ最高裁がペルーへの引き渡しを拒む判断をした場合に限られる。
参院選出馬は、「日本」を巻き込むことで「引き渡し逃れ」を図る奇策との見方も出ており、あわてたチリのフォックスレイ外相は「立候補による法的免除特権はない」と表明した。最高裁の法律顧問が引き渡しを勧告する意見書を担当判事に提出済みで、状況は厳しいが、「本人は逃げるつもりはない」と強気だ。
狂乱インフレの鎮静化、ペルー日本大使公邸人質事件解決などで見せた剛腕に、日本国内で期待する声は確かにある。だが、今回の出馬に関しては、ペルー国内の支持者からさえも批判の声が上がるなど、八方ふさがりにも見える。
人質事件の強行突入のときのように、フジモリ氏の起死回生の「秘策」「強運」は、今回の出馬劇でも再現されるだろうか。
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