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http://ameblo.jp/cm23671881/entry-10039167292.html から転載。
東京都で起こっている教育に関する不気味な事件
テーマ:教育
2007年4月8日の東京都知事選挙は、過去8年間の都知事の暴政を知ってか知らずか、都民が追認するような結果になってしまいました。それ以前から教育の現場で起こっていたことは、保守化という名目の権威主義化、厳罰化、強制化でした。公立小学校に通う子供を持つ親としては、教育現場が息苦しいものになっていくことには耐えられませんが、そうは思わない親が、東京都には多かったのでしょうか。あるいは子育ての終わった世代にとっては他人事、自分らは好き放題やってきたけど、自分の子や孫の世代は息苦しい学校で苦しめばよいという、ネオコン化した一部の中高年特有の身勝手さなのでしょうか。
国の教育政策を先取りするかのような東京都教育委員会と、その支配下にある各自治体の教育委員会、各公立学校では、奇妙としか言いようのない事件が起きています。
退職勧奨:「子の障害」も例示した文書を通知 都教育庁
校長らの勧めに応じて教職員を早期退職すれば退職金を割り増す制度をめぐり、東京都教育庁が退職を勧めるケースとして、「子の障害」などを例示した文書を市区町村教委や都立高校などに通知していることが分かった。厚生労働省は職業と家庭の両立を目的とする育児介護休業法の趣旨に照らし「好ましくない」と指摘し、学校現場や識者からは「介護を抱え全時間出勤できない教員は不要ということか」と疑問の声が上がっている。
制度は、50歳以上60歳未満の教職員が対象。校長や各教育委員会の所属長から退職するよう勧められ、本人が応じた場合に適用される。
都教育庁は制度の周知を図るため、3月27日付で趣旨などを記した通知を出し、管理者向けに具体的なケースを示したQ&Aを添付した。
通知では、対象の教職員に退職を勧める理由として「疾病」「介護・育児」を挙げている。Q&Aでは「育児」の具体例として、「3歳以上の子供の場合で、育児を手伝ってくれる家族等がおらず、本人が育児を行わなくてはならない場合」「子に先天的、後天的な障害がある等、育児に特段の事情がある場合」と明記した。
通知について、厚労省は「育児介護休業法は、家族の役割として育児や介護を円滑に果たすことを基本理念として示している。育児や介護を理由に退職を勧めるのは、法の趣旨に照らして好ましくない」と指摘する。
また、日本が95年に批准した国際労働機関(ILO)の「家族的責任を有する男女労働者の機会および待遇の均等に関する条約」は、「家族的責任自体は雇用の終了の妥当な理由とはならない」と規定。厚労省は、この規定に違反する疑いも指摘している。
都教育庁職員課は「例示した理由で退職を強制・強要することはありえない。学校現場に懸念や誤解を生んでいるとすれば、それを払拭(ふっしょく)したい」と話した。【高山純二】
ルポライター・鎌田慧さんの話 「子どもの障害」などを勧奨理由に挙げるのは、民間企業でも聞いたことがない。労働者の人権や権利意識がなく、障害者差別にもつながるのではないか。都教育庁は日の丸・君が代の問題でも力任せの行政をしており、あらゆる面で逸脱している。
毎日新聞 2007年7月8日 3時00分
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学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区
東京都足立区教育委員会は7日、昨年4月に区が独自に実施した学力調査(テスト)で、トップの成績の小学校が、保護者の了解を得ずに情緒障害などのある児童3人の答案を採点対象から除外していた、と発表した。区教委は「保護者に説明せずに不適切だった。申し訳ない」とコメントした。
区教委によると、学力調査は、小学2年〜中学3年生を対象に04年度から区が独自に実施し、各学校ごとの順位を公表している。この学校は、05年度は44位だったが、06年度はトップになった。
3人はいずれも6年生(当時)で、情緒障害などが見られる。普通学級に在籍しているが、週に何回かは別の学校の特別なクラスに通っていたという。
3人はテストは受けたものの、「文章を理解する力が通常より難しい」などの理由から、校長の判断で採点対象から除外した。区教委は事前相談や保護者の了解があれば、問題の理解が難しい児童の採点除外を認めているが、この学校はその手続きをしなかった。校長は「怠った」と説明しているという。3人の児童の親のうち2人は校長の説明に納得していない。
同区では、学校選択制を02年度から実施しており、成績の上位校に入学希望者が集まる傾向にある。この学校は、誤答している児童の机を教師がたたくなどの疑惑も指摘されているといい、区教委は、さらに調べる。区教委は「児童に対する配慮」を理由に、学校名は明らかにしなかった。
【吉永磨美】
毎日新聞 2007年7月7日 22時27分
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二つの作為の主体が東京都教育庁か、足立区の一区立小学校かという違いはありますが、同じ日に同じ新聞に掲載された事件としては、何か共通する不気味さを感じます。
記事中で鎌田慧さんが言われているように、東京都教育庁の「逸脱」は今に始まったことではありません。日の丸・君が代の強制、都立高校での強制的奉仕活動の必修化など、国が行おうとする教育の権威主義化を、先取りする形で取り入れているのが石原大将軍支配下の東京都教育庁です。それを都民の多くは追認したわけです。(知らなかったとか、後から言うなよ。住民税が大幅に上がった時みたいに) 国のやることの先行みたいなものだとしたら、これから障害者のある子供を持つ親が介護をしながら働くということが、非常に厳しいものになる可能性を示しています。
一応、厚生労働省は疑問を投げかけていますが、旧労働省はともかく、旧厚生省も、文部科学省も、すでにあっち側(ネオリベ、ネオコン)だという現実を忘れてはいけません。
都教育庁職員課は「例示した理由で退職を強制・強要することはありえない。学校現場に懸念や誤解を生んでいるとすれば、それを払拭したい」などと言っていますが、強制・強要はしないと言いながら様々なことを事実上、強制的にやってきたという現実があります。「誤解」を招かないように、「強制・強要しない」で自発的に退職したくなるように誘導することなど、造作もないことでしょう。
東京都足立区は、学力テストの成績に基づいて学校の予算を配分すると言い出したことで激しい反発を受けたことがありますが、本当に学力テストをやっていたとは。ただでさえ少ない予算を削られるとしたら、各学校は必死になるでしょう。それがこのような事態を招いたのでしょう。
学校選択制、公立学校に格差をつけて、将来は教育「バウチャー」などというものを導入しようとしている国の政策を、先行するような形での区独自の学力テスト。こういうものは、差別やいじめを助長するものにしかならないということを示しています。
【関連投稿】
退職勧奨:「子の障害」も例示した文書を通知 都教育庁(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/07/senkyo37/msg/942.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 7 月 08 日 18:35:16: KbIx4LOvH6Ccw
足立区立の小学校、障害児童3人の成績を集計除外 7月8日3時5分配信 読売新聞
http://www.asyura2.com/07/social4/msg/575.html
投稿者 いわんこっちゃん 日時 2007 年 7 月 08 日 15:48:48: 413lEnvjfcH4E
Re: 足立区立の小学校、障害児童3人の成績を集計除外 7月8日3時5分配信 読売新聞
http://www.asyura2.com/07/social4/msg/577.html
投稿者 いわんこっちゃん 日時 2007 年 7 月 08 日 15:50:44: 413lEnvjfcH4E
Re:<学力テスト>障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区 毎日新聞
http://www.asyura2.com/07/social4/msg/578.html
投稿者 いわんこっちゃん 日時 2007 年 7 月 08 日 15:54:11: 413lEnvjfcH4E
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