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『朝日新聞』の第9回連続世論調査(7月8、9日実施)の結果が発表された。それによると、安倍内閣の支持率は31%であった。内閣支持率の変化は、43→44→36→30→34→32→31→28→31%である。先週せっかく30%を割った支持率がまた31%となった。31%と28%はギリギリ誤差の範囲内といえなくもないが、やはり3ポイントの上昇はちょっと気になる数値ではある。この1週間で永田町徒然草で小池防衛大臣の起用について3回も触れたのは、こういう癖玉がそれなりに効果を発すると思ったからである。右翼反動はこれからもいろいろな癖玉を繰り出してくるだろう。
内閣不支持率の変化は、33→38→42→49→48→51→48→48→51%であった。こちらの方は、安定して50%±2である。48%と51%もやはり誤差の範囲内とみるべきであろう。しかし、この3ポイントの上昇は、支持率の上昇を相殺する程度の意味はある。内閣支持・不支持率の3ポイント前後の変化は、ハッキリいってあまり意味のない数値なのである。しかし、支持率の3ポイントと不支持率の3ポイントを合計すれば6ポイントの変化がある。6ポイントとなるともう誤差の範囲とはいえなくなる。以上を要すると、参議院選挙が近づくにつれて無党派層が態度を鮮明にしはじめたということではないか。
選挙の世論調査でいちばん意味のある数値である政党支持率の方はどうだろうか。先週は忙しくて朝日新聞社に尋ねることができなかった。今日の記事によると、この3週の各党の支持率の変化は、自民党27→25→26%、民主党15→16→20%、公明党4→3→4%、共産党2→不明(私の手元で)→3%、社民党1→1→1%であった。各党とも民主党を除いて基本的に変化はない。ただ民主党の支持率の上昇は、もう誤差の範囲内といえないであろう。こちらの方も無党派層といわれる人々が、民主党支持と答えたことによるものと思われる。そういう意味では、硬い支持とはいえないと考えた方がよい。
さて、昨日私の見た限りであるが、『報道2001』(フジテレビ)『日曜討論』(NHK) 『サンデープロジェクト』(テレビ朝日)に各党党首が出演して討論をやっていた。今後、日本テレビ・TBS・(テレビ東京?)も、バランス上同じような番組をやるであろう。各局が2回ずつ放送できるのか不明である。そういう意味で、昨日の各番組は非常に重いものであったと思う。この永田町徒然草の常連さんも、ひとつくらいは見たのではないか。安倍首相・公明党太田代表と野党各党党首のパフォーマンスのどちらに軍配を挙げますか? 多分今回の世論調査には、このパフォーマンスはあまり反映されなかったと私は思っている。時間的な理由からである。
昨日の党首討論を含めて、これからの世論調査ではこうしたものが大きく反映される。それにしても安倍首相の多弁なのには驚く。最近の安倍首相の多弁は、ちょっと異常である。なんでもいいから兎に角どんどん話せ、と多分誰かが智恵を付けているのではないか。しかし、闇雲にしゃべればよいというものではないだろう。赤城農水大臣の事務所費問題についての釈明は、党首のそれではなく幹事長クラスのものであった。年金記録問題に関する安倍首相の弁明は、社会保険庁の課長クラスのそれであった。
いっぽう小沢民主党党首の物言いは、ちょっとぶっきら棒のような気もするが、それなりに考えた上でのことであろう。それにしても、「改選議席を含めて野党全体で過半数を獲得できなかった場合には、政界を引退する」という発言には驚いた。大きなインパクトがあった。いずれにしても選挙情勢は、日々動いてゆく。ちょっとしたことで想像できない情勢が大きく変化する。毎日が勝負なのである。9年前の参議院選挙がそうであった。橋本首相の定率減税をめぐる微妙な発言が、選挙戦の様相を大きく変えてしまった。今回の安倍首相の消費税発言は、野党の追及の如何によってそれ以上の影響があるだろう。
それでは、また明日。
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