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大臣の なり手がなくて 百合子タン?久間防衛大臣が辞任したが、これはいずれ当然のことであって、辞任しないほうがおかしい。発言のなされたコンテキスト(文脈)を考慮せよという意見もあるようだが、コンテキストはどうあれ、絶対に許されない発言だったと思う。
で、久間大臣が辞任した今、次に問題になるのは、「久間大臣の発言には問題はない」と言って久間を庇った安倍晋三首相の責任だ。久間を庇う発言をした以上、安倍には一転して久間の辞任を認めたことに対する説明責任がある。それを果たせないのであれば、安倍は総理大臣を辞任すべきだろう。
安倍が、久間発言を「問題ない」と言ったことについては、安倍なりに一貫している。というのは、当ブログでも何度も書いたように、安倍は、2002年5月13日に早稲田大学で行われた講演会(司会・田原総一朗)で、「核兵器の使用は違憲ではない」と発言したからだ。1月17日付 『年末年始に読んだ本(7)〜「安倍晋三の敬愛する祖父 岸信介」(下)』 や5月13日付 『5月13日は祝電記念日♪』 で紹介した、宮崎学編 『安倍晋三の敬愛する祖父 岸信介』 から、安倍発言に触れた部分を三たび引用する。
(サンデー毎日の)特集記事は、安倍がこの年の5月、早稲田大学で行った講演内容を報道したものである。そこで安倍は「ものすごい」ことを語っていた。田原総一朗が「有事法制ができても北朝鮮のミサイル基地は攻撃できないでしょう? 先制攻撃だから」というのに対して、こう答えた。
「いやいや、違うんです。先制攻撃はしませんよ。しかし、先制攻撃を完全に否定はしていないのですけれども、要するに『攻撃に着手したのは攻撃』とみなすんです。……この基地をたたくことはできるんです」
つづけてこんなことも言っている。
「大陸間弾道弾、戦略ミサイルで都市を狙うというのはダメですよ。(しかし)日本に撃ってくるミサイルを撃つということは、これはできます。その時に、例えばこれは非核三原則があるからやりませんけれども、戦術核を使うということは昭和35年の岸総理答弁で『違憲ではない』という答弁がなされています」
要するにここで安倍晋三は、ミサイル燃料注入段階で攻撃しても専守防衛であり、攻撃は兵士が行くと派兵になるが、ミサイルを撃ち込むのは問題ない、日本はそのためにICBMを持てるし、憲法上問題はない、小型核兵器なら核保有はもちろん核使用も憲法上認められている、とぶち上げたのだった。「ICBMは攻撃兵器だから持てない」という政府見解にも反する意見だった。
(宮崎学&近代の真相研究会編 『安倍晋三の敬愛する祖父 岸信介』=同時代社、2006年=より)
「核兵器の使用も許される」という安倍の主張は、アメリカの原爆投下に対して「しょうがない」と言った久間発言とは矛盾しない。一方、1日の小沢一郎との党首討論において安倍が「核廃絶が責務」と語ったり、安倍が久間の発言を叱責したりしたことの方が、安倍の前言と矛盾しているのである。
このように、言うこともなすこともでたらめな安倍晋三だが、久間大臣の後任に小池百合子を持ってきたことには、自民党の人材難に改めて呆れた。小池というと、日本新党、新進党、自由党、保守党、保守クラブと渡り歩いて自民党入りした人物で、当然信念も何もない議員だ。柳沢厚労相の「女性は産む機械」発言を批判しようとしたまではよかったが、「柳澤(伯夫)さんだけじゃなくて、イスラムの国よりも、日本における男性の、女性に対する見方は遅れてるんじゃないか」などと、イスラム諸国を侮辱する発言を行い、差別主義者としての本性をむき出しにしたこともある。ネット右翼諸氏には、安倍に対して「こんな女を防衛大臣にして国防は大丈夫なのか」と怒っていただきたいと思うのだが、相変わらず「特ア」と「朝日新聞」と「民主党・社民党」の悪口しか言わないのはどうしたことだろう(笑)。
ま、今の時期に大臣になっても、1か月もたたないうちに内閣総辞職だからなり手がなかったのだろうが、それにしてもひどい人材難だ。これなら、長妻昭議員(民主)との論戦に完敗して涙目になった大村秀章を大臣にしたほうがまだましだったのではないかと思う今日この頃である。
きまぐれな日々
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