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久間防衛相辞任で露呈、加速する自民党の「公明依存」
07月04日(水) 17時15分
文:高塚智
当初は久間氏をかばっていたが…
浜四津敏子氏の一言が急転直下の引き金に。
周知のように、6月30日、麗沢大学(千葉県柏市)の講演で「原爆投下はしょうがない」旨の発言をし、世論を敵にした久間章生防衛相が昨日、辞任した。
問題発言の翌朝、フジテレビ系列の「報道2001」に出演した久間氏は、発言の撤回や訂正をする意思がないことを明言した。事態を甘く考えていた節は否めなかった。
久間氏の「しょうがない」発言に対しては、野党はもとより、自民党内からも批判が出たが、任命権者である安倍晋三首相は当初、辞任の必要性を否定した。
にもかかわらず、久間氏が急転直下で辞任に追い込まれたのは、公明党の浜四津敏子代表代行が発した「自覚して、身の処し方を賢明に判断していただきたい」の一言だった。
自民党は小泉首相時代の05年衆院選で296議席を獲得した。それでも、公明党の支持母体である創価学会の票が、仮に民主党に流れたとすれば、議席は半減したとの観測もある。創価学会は衆院の1選挙区あたり2万から3万票を有するとされ、公明党・創価学会の協力なくして当選できない自民党議員は相当数存在する。
当然、劣勢が指摘される29日の参議選でも、自民党の「公明党頼み」が加速することは避けられない。
しかし、「平和の党」を掲げる公明党は、安全保障や憲法改正問題などで自民党と“温度差”があり、これまでも苦渋の決断を迫られる場面が少なくなかった。
だからこそ、公明党にとって久間発言は看過できないものであり、浜四津氏の一言が久間氏に引導を渡す引き金となった。この時点で辞任か否かの選択肢は消失したわけだ。
自民党の幹部や閣僚が束になって批判しても久間氏をかばった安倍首相が、浜四津氏の発言で事態を急転させたことこそが、いまの自民党のウィークポイントを如実に示している。
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