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2007年07月04日
社民党よどこへ行く
久間防衛大臣辞任のニュースで埋め尽くされている4日の紙面の中に、福島瑞穂社民党党首の小さなインタビュー記事が目にとまった。参院選後に民主党と統一会派を組む可能性について、「党全体、地方組織も含めた大事な問題だ。参院だけでも組むということも十分ありうる」と話したと言う(4日の日経新聞)。それを日経新聞は、「今回の選挙戦の結果次第では民主党との連携を一層強めざるを得ないとの認識を示したものだ」と書いている。福島党首はまた読売新聞とのインタビューで、選挙後に予想される参院議長選挙について、「民主党の議長候補に社民党が投票する可能性は大きい」とも答えている(4日の読売新聞)。
私は3日に神奈川県大和市で行われた厚木基地爆音訴訟の関係者の前で講演したばかりであった。その「講演の中で、「日米安保体制の役割は米国の手で大きく変えられようとしている。今は基地闘争の大転換期であり、正念場だ」という話をした。その時に皆が一様に言っていたのは、安保体制を容認し、自衛隊を合憲と言って自民党と連立政権を組んだ社民党が、どうして在日米軍に反対できるのか、という怒りの声であった。
確かにその通りだ。合憲か違憲かという不毛な議論を避けて、専守防衛としての自衛隊を事実上認める事については、私は異論はない。それが国民に広く定着しているからだ。国民の普通の意識から掛け離れた立場をとり続ける事は、自己過信か国民軽視のいずれかだ。
しかし日米軍事同盟関係については、日本国民の将来を真剣に考えれば、それを認めて強化する事は絶対に容認できない。護憲を叫ぶ前に、これから巻き込まれようとしている米軍再編への日本の軍事協力について、その深刻な意味を正面から見つめて、断固これに反対しなければならない。なぜならばそれこそが憲法9条を完全に否定し、日本を後戻りの出来ないほどの対米従属国に固定してしまうからだ。
民主党は日米軍事関係を優先する点においては自民党とまったく同じである。その民主党に自ら飲み込まれようとしている社民党は完全にその使命を放棄したと言えよう。残念でならない。
「たしかな野党」を標榜する日本共産党はまだ筋が通っている。私の考え方に近い政策綱領を持っている。しかし一つでも異なる意見を言ったとたん排斥されてしまった。この独断性、排他性、共産主義イデオロギー性には、さすがの私でさえもついていけない。ましてや政治から遠い一般市民の心を広く捉える事はできない。
日米関係を根本的に見直す事が出来る歴史的転換期にあるというのに、この国の野党は国民の期待に応えきれないまま、自分の殻に閉じこもって漂流を続けていくのであろうか。9条ネットが平和を愛する普通の国民の真の受け皿になれないものか、そう思って私は国民に訴え続ける。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/07/04/
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