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政治記事読みくらべ
2007年7月2日
<発信箱>中間テストではなく… 与良正男(論説室)
参院選は苦戦必至とみてか、自民党が大敗した場合、安倍晋三首相は退陣すべきかどうかの議論が党内でにぎやかだ。
森喜朗元首相は「参院選は中間選挙みたいなもの。政権を懸けてするものではない」と言い、小泉純一郎前首相は「1年や2年で首相がくるくる代わったら改革はできない」とも話す。常々、「政権は衆院選で有権者が選択する」と書いている私も一瞬、2人の説にうなずきかけた。でも、やはり「ちょっと待て」である。
昨秋、安倍首相が就任した時点で衆院選をして国民の審判を仰いでいれば、次は中間選挙というのも分かる。しかし、今度の参院選は安倍首相が初めて臨む国政選挙。中間テストでなく入試のようなものなのだ。そこで大敗すれば「国民の信任を得られず不合格」と考えるのが当然だろう。
それでも参院選は首相交代につながらないというのなら、参院とは何か、根本から見直さないといけない。例えば参院議員は閣僚にならず、政権と一定の距離を置くとか、比例代表をやめて党派性を薄め、法案の賛否は党議拘束を外して個々の判断に委ねるとか。憲法改正しなくてもできることはある。
現実には参院は「政局の府」だ。そもそも今の自公連立も1998年の参院選で自民党が惨敗し、参院で大幅に過半数割れしたのがきっかけだ。第2院が政権の枠組みを決定づけるという実に逆立ちした状況なのだ。
3年前の参院選の時も私はしつこいほど「参院のあり方を見直そう」と書いたが各党に無視された。首相退陣の是非を議論するのなら今度こそぜひ参院論を。
毎日新聞(外部サイト)
7月2日朝刊
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