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http://kuropanda2006.jugem.jp/?eid=138より転載。
民主党の「護憲派」に聞きたい
私は、選挙で大切なことは、政策や見解が違っても嘘をつかないこと、筋を通すことだと思う。
私は、憲法9条を守る、護憲派である。
だが、私が今日、言いたいのは護憲と改憲どっちがよいのかではない。
きたるべき参議院選挙にあたって、民主党に「ニセ護憲派」ともいうべき候補者が乱立しており、その道義的責任、問題を指摘したい。
有権者が最も関心があるのは、国会で憲法改定案が採決されるとき、個々の議員が賛成するのか反対するのかである。
民主党の参議院予定候補のチラシ、ホームページでは「憲法9条を守る」と書いてある候補が多数いる。リベラルの会という護憲派もあるらしい。
その人たちに聞きたい。
いざ、採決になったとき、党議拘束に反して反対をつらぬく覚悟があるのですか。
それがないなら、無責任に有権者の選択を誤らせるような護憲の看板をださないでほしい。覚悟があるなら、その勇気をたたえたいと思う。
私が忘れられないのは、有事法制(戦争準備法案)をめぐる民主党内の護憲派議員の裏切りである。
2002年6月16日、歴史的な超党派の「有事法制に反対する集会」がおこなわれた。
近年最高の党派をこえた参加者6万人の集会であった。
この集会には、社民党、日本共産党の国会議員とともに、民主党の議員も参加した。
私は、あの明治公園での民主党の発言を鮮明に覚えている。
「私は民主党の良識派を代表して・・・」と切り出し、社民・共産両党にひけをとらない気迫をこめて有事法制反対、戦争協力反対を訴えをした。
あの時、私は感動した。
民主党の中にも少数でも立派な平和の担い手がいるということに。
腐敗する二大政党制の中に希望をみた気がした。
ところが、翌年の有事法制の国会採決の時、一年前は有事法制反対の集会に社民・共産両党とならんで姿をみせていた民主党国会議員有志が集会に参加しなくなり、多くはこれまでの反対の態度を撤回して賛成票まで投じたのである。
民主党に失望した。裏切られたと思う瞬間だった。確か「政権をとるために、がまんしてくれ」と言われ、苦渋の選択だったと言い訳していた議員がテレビにでていた記憶がある。
今回の憲法9条をめぐる問題でも、同じことはおきないだろうか。
重要法案には、各政党は党議拘束をかける。
党議拘束とは、個人の意見・立場はぬきに民主党であれば民主党として全員が賛成しろ、反対しろという命令である。これに背けば、党内の役職をはずされるなど党ごとに処分がある。
憲法改定案が国会で審議された時、必ず民主党は「改憲賛成」の党議拘束をかける。民主党は改憲政党であり、条件付で海外での自衛隊の武力行使、日本の参戦を是としている。
もし、参議院選挙にあたり、民主党の公認をもらいながら「憲法9条を守る」とかかげるならば、党議拘束に逆らってもその信念を貫くことが有権者に対する責任である。
そして、党議拘束に反対して護憲派をつらぬくことはハードルの高いことだろう。
多くの議員が「護憲」を看板に当選して、いざ改定案採決の時には党上層部(民主党は改憲派が多数なので圧力は強い)に逆らえず、有事法制の時のように、立場を変え、裏切る候補者が続出することが容易に想像できる。
民主党の候補者の顔ぶれをみると、自分のタカ派・右翼的政策を隠し無党派を集めるために護憲をかかげているとしか思えない候補者も少なくない。
選挙目当ての「にわか護憲派」、当選後に転身する候補者は、絶対にお断りである。
政策が違うのは民主主義社会において、しかたがない。
だが、間接民主主義(公約を信じて代表を選ぶ民主主義)において、嘘や無責任な公約は許されない問題である。
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