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http://www.astroarts.co.jp/news/2007/05/18darkmatter/index-j.shtml
『きっこのブログ』に「年金データをインペイし続けるアベ内閣」という記事が載った。書き出しは、「言ってることとやってることが正反対で、年金問題をゴマカスために次から次へと大ウソをつき続けてるアベ内閣が、またまた卑劣極まりない証拠インペイを炸裂させた。民主党、共産党、オムライス党で編成した視察団が、年金のマイクロフィルムと紙台帳が保存されてる埼玉の倉庫、「ワンビシ・アーカイブ」に視察に行こうとしたら、社会保険庁の村瀬長官が、それを拒否して門前払いしたのだ!」と始まる。きっこさんにオムライス党と何度も呼ばれると、「社民党」より親しみやすいかなと思えてくるが、きっこさんと読者の皆様に訂正があります。
※ 会社名を改めて見たら、「ワンビシ・アーカイブズ」でした。急いで書いたブログには、「ワンビシ・アーカイブ」と誤って表記してしまったことをお詫びして訂正します。
さてさて、今日の参議院厚生労働委員会では福島みずほ党首が、午前11時15分から12時30分すぎまで質問に立った。新聞は、与党は今日の厚生労働委員会で強行採決と書いている。「社会保険庁長官が直接、ワンビシの責任者に野党視察団を入れるな」という点についても、福島党首は真意を問うた。
(村瀬社会保険庁長官)「津田(参議院厚生労働委員会民主党筆頭)理事から電話をしろということなので、センター長に電話をした。これまで、ワンビシの倉庫はその所在地さえ明らかにしないで、視察も断ってきました。ただし、所要の手続きを終えたのであれば受け入れることに決めてきた。理事会決定、委員会決定であれば、視察していただくのですが、そうでなかった。また、当日その場に社会保険庁職員がいなかったので、誰も立ち会わない状態で見せるわけにいかないのでお断りした」(注※委員会室でとった私のメモによって趣旨を再現しているので、一字一句を再現している記録ではありません)
(福島みずほ)「村瀬長官は、国会の調査をわかっていませんよ。議員による調査は、委員会で行くだけが調査じゃないです。社民党だけで行く場合もあるし、野党で行く場合もあります。しかも、今回は与党にも呼びかけているんですよ。視察に行くという話は、突然出てきたわけではなくて、本来は25日の月曜日に行くことが、金曜日には決まっていて野党のメンバー表を出していた。日曜日の夕方には、
社会保険庁の担当者の携帯電話番号入りのFAX(『明日の視察ですが、現地には総務部会計課N携帯電話※※※(※※※※)※※※※という者が行きますので、ご連絡はNまでお願いします。 社会保険業務センターS 平成19年6月24日 ヘッダーには6月7時6分の印字あり)が届いているんですよ」と激しく抗議した。
さらに村瀬社保庁長官を厳しく指導しなければならない柳沢大臣は、「棄てた年金記録83万件」について、耳を疑いたくなるような珍答弁を繰り返した。
(福島みずほ)国民の年金受給に関わる「年金記録」の管理は重大です。社民党は独自の調査チームを編成して、昭和17年から29年までの被保険者年金記録、いわゆる「旧台帳」の行方を追及してきました。その結果、オンラインシステムに未入力のデータが1430万件以外に「36万人船員保険」が存在することを明らかにし、また83万件に及ぶ「旧台帳」が廃棄されている疑いが濃いことを指摘しました。これは、厚生年金保険法28条違反です。原簿が廃棄されたとしたら大変なことです。
(注※)第28条 社会保険庁長官は、被保険者に関する原簿を備え、これに被保険者の氏名、資格の取得及び喪失の年月日、標準報酬(標準報酬月額及び標準賞与額をいう。以下同じ。)その他厚生労働省令で定める事項を記録しなければならない。
まず、確認します。被保険者の原簿を廃棄した場合は、厚生年金保険法28条違反ですね。違反かどうか答弁して下さい。6月22日に社民党は記者会見をして、昭和34年までに地方庁から中央に移管された旧台帳の総計が「3229万8151件」であり、現在の社会保険庁が保有している旧台帳の総数「3119万件」と110万件もの開きがあることを指摘しました。社会保険庁の説明によれば、27万件は農林漁業団体共済への移管分で、83万件の行方はと聞いたら「棄てました」ということでした。
ところが、社会保険庁は83万件の内訳を記者会見でその後に発表しました。ここにペーパーがあります。国会議員の調査にはひた隠しにして、記者会見で質問に立往生するとチラリとデータを出す。隠蔽体質そのものです。
…… 社会保険庁が記者会見で記者から質問に立往生した際に配布したのは、下記のようなペーパーだった。
差の約110万枚の内訳
裁定済台帳 約20万枚
農林漁業団体共済への移管 約27万枚
廃棄 約51万枚
その他 約12万枚 (社会保険庁作成)
旧台帳を廃棄したのは法令違反ではないか。
(柳沢大臣)旧台帳83万件につきましては、廃棄をされたとすれば厚生年金保険法28条違反ではないか。これについては、本当に廃棄しているかどうかも含めて調査中との報告を受けております。ただ、各社会保険事務所に名簿があり記録が保存されているので、事務上の支障はないと聞いております。
(福島みずほ)私は、社会保険庁の担当者から「83万件は棄てました」と聞きました。社民党のレクでも「棄てた」と言い、記者会見でも「棄てた」と記者会見で言っています。現に記者会見で配布したペーパーには「51万件廃棄」と書いてあるじゃないですか。大臣は、法令違反と言いました。国民の大切な年金記録を棄てたことについて謝罪をするべきではないですか。
(柳沢大臣)私は実務を行った者から「廃棄」と書いてあるが、本当に廃棄したかどうかを調査しているんです。たしかに「廃棄」と書いてあるが、そう軽々と公文書を廃棄できるわけがない。役所の手続きとしては決裁も必要でしょう。現在これを探しているところです。
…… この柳沢答弁で議事はストップした。「棄てた」と公表し認めたことが「証拠がないから棄てたかどうかを調査している」というのでは、何がなんだか判らない。
(福島みずほ)村瀬長官に伺います。このペーパーはどこに保存されていた資料ですか。出典を明らかにして下さい。私たちのヒアリングでは社会保険業務センター記録部長記録課長がファイルしていたものを記者会見で提出したと言っています。記録課長にこの紙を渡したのは誰ですか。この資料全体を今、提出して下さい。
ここで議事がまたストップ。社会保険庁は年金記録に対して「実務者のファイル」があることをやがて認め、福島党首は「ファイルを委員会に提出せよ」と強く求めた。さらに、質問は昨日の夜、質問をするにあたって、これら旧台帳が本当に社会保険オンラインシステムに入力されているかどうかをテストしたいという申し入れに対して、またまた村瀬長官が「認めるな」と指示をしていたことに及んだ。
連日の質疑妨害・調査妨害である。「個人情報が書き込まれているから」という理由だが、「個人情報をマスキングして今すぐ確認させろ」という問いに対しては、明確に答えられない。「旧台帳のマイクロフィルムを参議院厚生労働委員会の視察で見ているじゃいなですか」という突っ込みに対して、村瀬長官は「個人情報を見せてしまったのは不適切だった」と答弁。
こんなことでは、国会議員が法案審議にあたって、年金記録の保管状態を把握するのは不可能だということになる。「国民の安心のために一日でも早い法案の成立を」というのは建前で「年金の闇」を早く封印したいという本音がミエミエだ。午後7時、いっそう深くなる疑惑と信頼失墜に幕引きをするかのように、参議院の自民・公明は「日本年金機構法案」「特例法」を強行採決した。明日は、参議院と衆議院で与野党対決の論戦が火花を散らすが、国民の年金受給権に関わる「年金の闇」を徹底追及していきたい。
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