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http://amesei.exblog.jp/d2007-06-26
2007年 06月 26日
安倍政権はなぜ公務員制度改革にこだわるのか?
みのポリティックス(6月24日日経紙面より)
アルルの男・ヒロシです。
今週から突然、「年金の問題」が突然「社会保険庁の問題」として報道されるようになった。先週末に安倍首相がみのもんたのラジオ番組に出演して以来、「年金問題=閣僚問題=社会保険庁問題」だったのが、「年金の問題<<社会保険庁の問題」という形で、年金問題の責任追及が歴代閣僚から社会保険庁本体にシフトしてきたのである。
社会保険庁そのものに責任がないとは言わない。しかし、この力点の移し方は巧妙である。社会保険庁の自治労が締結した「労務協定」の馬鹿馬鹿しさは言うまでもないのだが、それを知っていて放置した歴代厚生大臣に責任がないのか。この協定というか覚え書きというのは昭和54年の締結である。責任は自民党政権にもある。今朝の産経には公明党出身の坂口労働大臣が、当時の社会保険庁長官が、年金の業務のことを殆ど知らないとして驚いたことが書かれているが、歴代自民党の閣僚達は何をしていたんだろうか。社会保険庁の責任を追及するのであれば、菅直人氏や小泉純一郎氏の責任も含めて追及するべきなのに。
ここでマスコミ報道の力点が、閣僚批判から社会保険庁批判に変わったのは、先週のシエスパでの爆発事件とミートホープ事件を間に挟んでいることに注目したい。その間は、年金問題は、みのもんたの「朝ズバ」を見ている限りでは少し休止したような印象があった。ところが、日曜日に日経が、「社会保険庁職員による年金の横領疑惑」を報じ、火曜日には産経が特集で、「年金問題」ではなく、「社保庁問題」として、労使の覚え書き問題を一面の箱で特集している。閣僚たちや村瀬長官は、ボーナスを返還することでみそぎを済ませたという判断か、打ち方やめになったわけだ。これが週末の「みのもんたとの会見」を挟んで行われている。
そこで政府のプロパガンダ担当の世耕氏のHPでの22日(金)の日程をひもといてみると、
(引用開始)
安倍総理と新聞社のグループインタビューについて打ち合わせ。
安倍総理のグループインタビューに立ち会い。
安倍総理のぶら下がり取材に立ち会い。
http://blog.goo.ne.jp/newseko/e/829b7bac0a8716e580dae6e7018b9698
(引用終わり)
とある。このグループインタビューで、安倍首相は自らの「責任論」に言及した。この後から民主党の鳩山幹事長や与党の渡辺行革相が、「衆参同日選」の可能性について言及し始めている。
安倍首相が、今国会でどうしても通したいペットプロジェクトになっているのが公務員制度改革法案で、これを主管するのが辞任した佐田玄一郎前大臣から引き継いだ渡辺大臣である。公務員制度改革の必要性をアピールするために、年金問題で野党が大騒ぎしてくれることはむしろありがたい。自分たちに矛先が向かうことなく、社会保険庁だけをスケープゴートにすれば、むしろ「安倍首相は真剣に公務員制度改革に取り組んでいるのに、民主党がじゃましている」というイメージを世論に与えることが出来るからだ。
みのもんたの番組でも、月曜と火曜、二日とも「社会保険庁」の体質を追及する特集を行っていた。週末の記者団との打ち合わせで、「社会保険庁のネタを上げるから、これを報道してほしい」というふうに自民党サイドから要請されたのだろう。先週末に掛けて自民党のコミ戦は今週の「第三者委員会初会合」と併せて行うPRの準備を水面下で始めていたことになる。公務員制度改革は、民主党の支持基盤である労組を攻撃することにつながるし、安倍首相の公務員制度改革法の市場価値を簿価以上に高めることが出来ると判断しているわけだ。
そう考えると、偶然だろうが、先週末の報道の種枯れの時期にタイムリーにシエスパの爆発事件が起きた形になる。(ただ、不思議なのは、何故あんな住宅街に「監視カメラ」が都合良く設置されていたのか、という点である。いつ設置されたのか?誰かこのカメラについてどこの家にあるものなのかチェックしたのか?ロンドンの事件と同じような臭いを感じる)
社会保険庁に追及の矛先をシフトさせた? 世耕氏のコミ戦チーム
関連投稿―
みんな、「朝ズバ!」を見よう!(逆説的に)【ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報】
http://www.asyura2.com/07/hihyo5/msg/626.html
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