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2007年06月20日
ネット規制に乗り出し始めた国家権力
20日の新聞記事の中で、私が最も興味を持って読んだのはこの記事である。すなわち、朝日と日経は、総務省(旧郵政省)がいよいよインターネット配信を規制する動きに出た事を大きく報じている。
総務省の研究会(通信・放送の総合的な法体系に関する研究会)が中間報告を出した。その中で、2011年に施行を目指す新しい法律によって、将来はネット番組にも政治的公平性を確保しなければならないといった理由をつけて、種々の規制の網をかぶせる提言がなされているという。これは重大な国家統制である。2011年といえばもうすぐである。最大限の関心を持って、我々はこの規制の動向を監視していかなければならない。
新聞に書かれているその提案は、いつものように複雑・詳細な内容になっている。一見するだけでは何が、どう規制されていくか、すぐにはわからない。しかしそれがインターネット時代に逆行し、官僚のアナログ的発想による「国家権力のネット介入強化」であることは明らかである。
およそあらゆる法律は必ず抜け穴が残る。権力者は巨悪を行うときはその抜け穴を極力利用しようとする。行政の裁量権を100%以上濫用して法の網の目を潜り抜けようとする。その一方で権力者は、権力に楯突く私人の行為については、法の抜け穴を徹底して狭くし、規制しようとする。行政裁量を独占して私人を取り締まろうとする。
そのような国家権力に対峙する私人の自由、自立な知的抵抗がネットの世界である。科学技術の発達は、私人の影響力を一気に高めてくれた。インターネットによる情報革命が、情報操作を独占し、国民をコントロールしてきた国家権力に、打撃を与えつつある。ネットの世界はこれから加速度的に進むであろう。国家権力の焦りと恐怖心が、国家権力をしてこのような規制に走らせたのだ。
このことは最近の大手メディア、とくにテレビが、完全に権力側についてしまった現状を考えると特に興味深い。つまり新しいネットメディアが自由に活動するようになると、既存の大手メディアが不要になってくる。御用キャスターや御用評論家があふれる昨今の大手メディアにとっても、ネットメディアの発展は脅威なのだ。だから国家権力と既存の大手メディアが結託して、ネットメディアをつぶしにかかることだろう。
私はネットの技術に詳しくない。そんな私でも、今度の参議院選挙に臨んで発信するブログを通し、一個人でここまで多くの不特定多数の国民に発信できるネットの威力に驚いている。とくに画像を取り入れる事によって、その発信力が急速に高まった。しかもそれはわずか一人の助手をともなって行う殆ど経費のかからない作業で可能なのだ。簡単に自分のメディアを持つことが出来る事を知った。必要なのはコンテンツの魅力と、そのようなコンテンツを作成する絶対善なる動機、目的、こころざしだけである。今度の参院選で、無名の私が全国比例区で多くの得票を勝ち得るとすれば、ひとえにこのネット活動による効用であろう。既存のメディアや、国家権力に対するたった一人の叛乱である。もちろんその背後にあるのは、バラバラな、おびただしい数の、無名の、同じ思いの抵抗者、反乱者がいる。私は彼らの声を体現する代弁者に過ぎない。
インターネットの急速な普及によって立ち上がる大衆と、それを監視し、抑制しようとする権力者との間の、壮絶なバトルが始まろうとしている。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/06/20/#000440
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