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2007年06月19日
英機密文書が明かす昭和天皇の言葉
私がブログを書き続ける最大の理由は、私が見つけた重大な真実を読者に共有し、ともに考え、ともに向上して行きたいと思うからである。今日のブログもその一つである。
私はあらたな真実を知るとあらたな考えを抱く。そしてその考えを読者に伝える。しかし決してそれを押し付けるつもりはない。同時に私は「私の考えこそ正しい」という傲慢、過信に満ちた書き方を敢えてする。その事によって、読者の共感であれ、反発であれ、関心を最大限に増幅させるためだ。そうすることによって記憶は鮮明に残る。中途半端な読後感は要らない。どちらが正しいか考え抜くことにより、立場を超えて更なる思考的発展を期待するからである。
6月18日の産経新聞は、英国の機密文書が明らかにした昭和天皇の言葉を紹介していた。機密文書の公開によって歴史的真実が明らかにされるのは、米国立公文書館の資料と相場が決まっている。しかしインテリジェンスの本家である英国の公文書館にも貴重な資料が隠されているはずだ。それを見事に証明してくれたのが徳本栄一郎氏の「英国機密ファイルの昭和天皇」(新潮社)である。
徳本氏は英国の通信社ロイターの記者を経てフリーのジャーナリストとなった人である。その彼が、これまでほとんど注目されていなかった英国の機密ファイルを発掘し数々の史実を一冊の本にまとめて最近刊行した。その著書の一部が6月18日の産経新聞で紹介されている。
その中でも、私が最も注目したのは、終戦直後に駐日英国代表(大使にあたる役職)のガスコインが、連合軍司令官マッカーサーと面会した際の記録である。ガスコインはマッカーサーから聞いた昭和天皇とマッカーサーのやり取りについて、次のように記していたのだ。
・・・「そこまであなたが戦争に反対していたなら、なぜマイクの前に立ち、その旨を宣言しなかったのか」(というマッカーサーの問いに昭和天皇はこう答えた)。「歴代の天皇で、側近の意見に反して行動した者はいません。1941年の時点で、もし私がそんな行動を取れば、間違いなく首をかき切られていました(1947・1・22)・・・
このような昭和天皇の発言は今までにもさまざまな形で紹介されてきた。しかしこれほど生々しい表現を目にしたのは初めてだ。この発言が正しければ私は様々な思いを抱かざるを得ない。
・・・本当だろうか。果たしてどの軍人が昭和天皇の首を切る勇気があったというのか。昭和天皇に、命をかけて戦争を止めようとする強い気持ちがあれば、戦争は止められたのではないか、何百万人の命が救われたのではないか、歴史は確実に違ったものになっていたはずだ、などなど、そのような思いが次々と浮かぶ。
しかしそれよりも腹がたってくるのは、現人神である思い込まされてきた昭和天皇は、当時の軍人たちにとっては偽りであったという事実だ。昭和天皇を現人神に祭り上げ、軍部や特高警察の上層部はそれを利用し、国民を絶対服従させてきたのだ。この不合理、不条理な当時の軍部の独裁振り。日本は崩れるべきして崩れた。
そして今日の政治状況である。我々は政府に騙され続けているのではないか。過ちを繰返してはならない。我々国民は、国家権力の嘘に騙され、おびえてはならない。年金問題でこれだけ国民は怒ることが出来たのだ。強くなれるのだ。国民は正義に向かってもっと、もっと強くならなければならない。
「強くなければ、愛するものは守れない」。これはたしか刑事シリーズ「黒潮の詩」で主役の刑事武田鉄也が最後のシーンでつぶやく言葉である。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/06/19/#000439
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