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(回答先: 【ゲンダイ】何でも民営化 デタラメ制度を後押しした小泉構造改革の罪は限りなく重いと日刊ゲンダイ 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 6 月 19 日 10:28:15)
「2007.6.18(その2)
森田実の言わねばならぬ[316]
平和・自立・調和の日本をつくるために【218】
憂国の経済分析家・菊池英博氏の日本経済への警告の書『実感なき景気回復にひそむ 金融恐慌の罠――「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」が引き金を引く』(ダイヤモンド社、2007年6月刊、1890円)
「脱皮できない蛇は滅びる」(ニーチェ)
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待望の経済書が出版された。菊池英博氏は、平成日本のケインズともいうべきすぐれた経済分析家である。竹中平蔵に代表される誤った市場原理主義をきびしく批判してきた正義の経済分析家である。本書はきわめてすぐれた経済書である。
菊池氏は本書の意味と課題について次のように書いている。
《小泉・竹中の「ビジョンなき破壊活動」を継承する安倍内閣では、真の景気回復は望めない。「構造改革」の極め付きが郵政公社民営化であって、「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」の発足が引き金となって、「新たな金融恐慌」が発生し、財政は破綻し、日本の経済システムが崩壊してしまう。
これは市場原理主義者によって仕掛けられた「大きな罠」である。このままでは、ある日一挙に、日本はこの罠に落ち込んで、地域銀行等(地方の預金取り扱い金融機関)は半減し、ペイオフ断行で金融不安が都市のメガバンクに波及し、金融恐慌が発生する。また、日本はオーバーバンキング(銀行過剰)ではなく、銀行不足(ショートバンキング)である。メガバンク三行では金融システムは寡占化し不安定で、一行で大口不良債権が発生すると、一挙に金融恐慌になる。
本著では、「構造改革」はすべて「改悪」であり、いかに日本の経済と金融システムを破壊し国民を不幸にしているか、その原点である市場原理主義が経済学的に間違っており、市場原理主義者がいかに日本経済を破壊しようとしているか、その理念と政策がいかに危険な思想であるか、彼らが仕祖んだ罠に落ち込まないようにするにはどうすればよいかを、まとめて説明した。とくに日本の市場原理主義者の言動がいかに的外れであったかは、10年前の平成金融恐慌で立証済みである(ここで市場原理主義者は敗北した)。その事実をここに明記した。現在、日本がとるべき政策は次の諸点である。
*早急に郵政公社民営化法を廃案にして公社へ戻すこと
*緊縮財政(地方交付税交付金・公共投資の削減)を止めて、積極財政(中小企業への投資減税と公共投資の増加による景気振興策)、福祉関連支出の増加による国民生活の安定化策をとること
*平成金融恐慌の「生きた歴史」と海外の金融恐慌の教訓から「日本の金融と経済の破壊を守る処方箋」を実行すること 以上
(注)財政面からの「構造改革」の失敗は拙著『増税が日本を破壊する』2005年、ダイヤモンド社です。本著はこの姉妹編です。》
さらに、菊池氏は「まえがき」において、現在の日本経済の危機的状況を鋭く指摘している。
《「不良債権処理によって、金融システムが安定した」と信じている国民も多いのではないか。これこそ大間違いであって、無用の不良債権処理によって金融システムはかつてないほど弱体化しており、しかもメガバンクの出現で利用者に対する金融サービスが低下していることは、最近の新聞のアンケート調査などで指摘されているとおりである。「構造改革」と称して強行された「不良債権の加速処理」はまったく必要なかったことで、「金融再生プログラム」は「金融庁による偽装理念による偽装恐慌」であった。マスコミなどで「不良債権処理は成功であった、これで景気が回復した」といった説明は、まったくの事実誤認(錯覚)である(第3章)。
本書では、金融面(金融再生プログラムによる不良債権処理とUFJ銀行潰し)から見た「構造改革」が、いかに間違った理念で強行されたか、その結果、日本の金融システムはかつてないほど不安定で弱体化している事実を詳細に説明し(第3章)、「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」の活動が弱体化した金融システムを一挙に崩壊させる起爆剤であることを具体的に説明した(第1章)。》
日本国民は目を覚まさなければならない。本書は、日本経済の正しい路線を示している。経済人必読の書である。
著者は「あとがき」において「日本の経済システムの破壊を防止しよう」と呼びかけている。
日本経済システムの破壊を防止するためには、政治を変えなければならない。いま、日本に、政治を変える千載一遇のチャンスが到来した。7月22日に予定されている参議院議員選挙である。この参院選での与野党逆転が、日本の破壊を防止する唯一の道である。天は、日本国民に大きなチャンスを与えている。菊池氏の憂国の書の出版は、実にタイムリーである。」
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03434.HTML
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